- 書き損じはがきを見られるのが恥ずかしい心理
- 郵便局員の書き損じはがきチェックポイント
- 書き損じはがきを郵便局で交換する方法
- 2024年10月1日郵便料金変更による切手類の交換手数料
- 寄付で社会貢献、現金化する方法も紹介
「書き損じはがき」を見られることに対する不安や恥ずかしさは、多くの人にとって共感できる心理的な問題です。
この記事では、そんな心の内を抱えるあなたへ、書き損じはがきに対する心理的側面と具体的な対処法を提供します。
なぜ私たちは書き損じたはがきに恥じらいを感じるのでしょうか?
郵便局員は実際にはがきのどの部分を見ているのか、そして、見られたくないはがきをどう扱うべきか。
さらに、交換方法や手数料の相殺、寄付や現金化の方法まで、幅広く解説しています。
書き損じはがきを見られるのが恥ずかしい心理
率直にいうと、恥ずかしいと感じているのは書いた本人あなただけです。
ご家族も恥ずかしいと思うかもしれませんが、あなたほどではありません。
郵便局員は業務として書き損じはがきを扱います。
でも、はがきの内容にあなたほど感情を抱くことはありません。
わかっていても恥ずかしい…。
恥ずかしさは、いくつかの心理的要因から生じている可能性があります。
その理由をあげてみます。
書いた過去に囚われている
書き損じたものは過去の自分をあらわしています。
成長して分別もつく大人になった自分からしたら、若気のいたり、精神的にも幼くて、ダメな自分をそこに見てしまいます。
こっぱずかしくて仕方がないのかもしれません。
ひょっとしたら過去の純真さがまばゆいのかもしれません。
もし、個人的なメッセージや感情が込められているなら、それらを他人に見せることはプライバシーを侵害されているような感覚を引き起こすかもしれません。
書いたものを誰かに評価される怖れ
人はしばしば、他人にどうみられるか、社会からどうみられるかを気にします。
そして、その評価が自分の存在価値と結びついてしまっていることがあります。
また、自己の内面的な不安定さや弱さを他人に見せることを恐れる心理状態を反映している可能性があります。
書いた自分を否定してしまう心理
他者から評価されることを怖れると同時に「こんなことを書いてしまった自分」はダメ人間であると自己否定に陥っているのかもしれません。
完璧主義であればこの傾向は強くなるでしょう。
過去の自分を受け入れることができず、否定してしまっている状態でもあります。
当時の感情を感じ切れていないことも原因に考えられます。
書き損じはがきのどこを郵便局員は見ているのか?
郵便局員3つのチェックポイント
郵便局員は書き損じはがきのここを見ています。
- はがきの種類と枚数
- 郵便切手や料額印面などにき損がないか
- 未使用かどうか
郵便局の個人情報の扱い
最近は個人情報の扱いが厳しくなっています。
郵便局でも周知徹底されています。
最後は郵便局員「プロ意識」の問題
個人情報の扱いが徹底されていても、最後は「プロ意識」を持てるかどうかです。
郵便局員は書き損じはがきの内容を見ない、気にしないと聞きますが、やはり「人」です。
目に入ったものに反応してしまうのは仕方のないことではあります。
もちろんその反応をお客さまに見せずに淡々と仕事をする「プロ意識」の方も多くいらっしゃいます。
一方、残念なことに「プロ意識」を持ち合わせていない、もしくは軽い方がいらっしゃるのも目にします。
書き損じはがきを見られるのが恥ずかしい人の解決策
もったいないをあきらめて廃棄する
本当に誰にも見られたくないのなら、さっさとゴミとして捨てることです。
長年しまい込んだ汚れや、ごまかそうとして塗りつぶしたものは交換してもらえない可能性があります。
捨ててしまうのが最も簡単な解決策です。
それができないのは「恥ずかしい気持ち」と「お金がもったいない」がシーソーしているからです。
あなたは心とお金どちらを取りますか?
生活圏から離れた郵便局で交換する
見知った郵便局員に「あなたがこんなのを書くんだ…」と思われたくない人は初めての郵便局に行くのがお勧めです。
見知らぬ郵便局員が内容をどう思おうが知ったことではありません。
それくらい遠く、生活圏から離れた郵便局へ行きましょう。
誰か他の人に郵便局に行ってもらう
遠くの郵便局へ行くの面倒な人は、家族など誰か代わりに行ってくれる人はいませんか?
代理人にはあなたの書き損じを見られてしまいますが、郵便局員にはあなたの書き損じだとはバレません。
自分でどうにもならないなら人を頼るのも方法です。
見られたくない部分は塗りつぶす
郵便局に自分で行くにしても、代理で行ってもらうにしても、見られたくない部分を塗りつぶしておくことが考えられます。
宛名などの個人情報やその他見られたくない部分は塗りつぶしましょう。
ただ、塗りつぶす方法はリスクがあります。
塗りつぶし方によっては交換してもらえないことがあるので注意してください。
書き損じはがきの交換で絶対やってはいけないこと
✖ はがきの一部を切り取る
✖ 郵便切手や料額印面まで汚す
【究極の解決法】感情を感じ切る
ここからは心理的な解決策です。
書き損じはがきにあなたという存在を投影しているのが心理的な構造です。
恥ずかしいと思うのは自分に対してダメ出しをしていることです。
あの時、どんな事情があったにせよ、確かにあなたは書きたかったのです。
書きたかったから書いた過去の自分を認め、受け入れることが越えるべき壁。
心の引っ掛かりは、本当は感じていたはずの感情が未消化のまま心の底に残ってしまっていることを意味します。
当時を思い出して、ポジティブな感情もネガティブ感情もしっかり感じ切れば心は軽くなります。
書き損じはがきの交換も負担感がなくできるでしょう。
切手類の交換手数料一覧(2024年10月1日)
99枚まで1枚につき | 100枚以上(※1)1枚につき | |
---|---|---|
郵便切手・通常はがき | 6円 | 13円 |
往復はがき・郵便書簡 | 12円(※2) | 26円 |
特定封筒 (レターパック封筒・スマートレター封筒) | 55円 | 78円 |
10円未満の郵便切手や通常はがき | 合計額の半額 | 13円 |
(※1)1回当たりの交換請求における無料交換(服喪による年賀葉書の交換等)を除いたすべての券種の枚数を合算して、100枚以上となる場合に限ります。
(※2)10円未満の往復はがきは、合計額の半額となります。
書き損じはがきを郵便局で交換する方法
郵便局での交換手続き
郵便局へ書き損じはがきを持参します。
1枚6円の手数料で新しいはがきに交換ができます。
2024年10月1日の郵便料金改定により、手数料は5円⇒6円となりました。
料額印面(はがきの料金を表す部分)が汚れたり、書き損じたものは交換できません。
書き損じはがきははがきと交換
詳しくは日本郵便のホームページに記載されています。
以下に簡単にまとめてみました。
書き損じ、未使用はがき | 何に交換? | 注意点 |
---|---|---|
前年度までのお年玉付き年賀はがき | 郵便はがき | |
当年度のお年玉付き年賀はがき | 当年度のお年玉付き年賀はがき | 販売期間中に交換の場合(※) |
郵便はがき | 郵便はがき |
※当年度のお年玉付き年賀はがきの販売期間後の交換は郵便はがきとなります。
未使用切手やレターパックライトにも交換できる
郵便はがきの他に、次のものに交換できます。
- 普通切手
- 郵便書簡
- 特定封筒(レターパック封筒およびスマートレター封筒)
特殊切手には交換できません。
特殊切手とは、グリーティング(シール式)切手、年賀切手、寄付金付きお年玉付き年賀郵便切手、ふるさと切手およびフレーム切手を含みます。
交換手数料は?
書き損じや未使用はがきの交換には、1枚あたり6円の手数料がかかります。
往復はがきははがき2枚分と考え、手数料は12円です。
交換手数料は現金でも切手でも支払うことができます。
それが次の「交換手数料を相殺する方法」に活きてきます。
交換手数料を相殺する方法
はがきを一旦切手に交換して、交換した切手で手数料を支払うことができます。
1枚6円の交換手数料を現金で支払って切手にして、次は…は郵便局も私たちも手間がかかってしまいます。
そこで、郵便局窓口で「交換手数料を差し引きしてください」とお願いしましょう。
交換手数料を相殺した実例
私は年賀状の書き損じや余りは、よく使うレターパックライトや郵便切手に交換します。
交換手数料が無料となる場合
交換手数料が無料となるのが次の2つの場合です。
服喪で年賀状が不要となった場合
突然の不幸はどなたにもあります。
特に師走で年賀状を用意したタイミングでご不幸が…。
そのような場合は交換手数料が無料となります。
交換した新しいはがきは喪中はがきとなるのでしょうが、ありがたい配慮です。
ただし、
- 無料交換期間は、手持ちのお年玉付き郵便はがき等の販売開始日から販売期間終了日まで。
- 服喪であることを申し出て、窓口に備え付けの請求書に請求する人の住所、氏名および亡くなられた方との続柄等を記入します。
当年度の年賀状を誤って購入した場合
誤って購入した場合とは、例えばインクジェットの年賀はがきが欲しかったのに誤って通常の無地を買ってしまった場合です。
この場合は未使用で、汚れやき損のない年賀はがきが対象となり、年賀はがきにしか交換できません。
誤って購入したものであっても書き損じたものは、1枚6円の手数料がかかります。
書き損じはがきを寄付して有効活用する方法
書き損じはがきや未使用の年賀状を寄付として募っている団体や法人があります。
書き損じはがきを寄付という社会貢献で役立たせるものです。
書き損じはがきを回収している団体の一例
日本ユニセフ協会
日本ユネスコ協会連盟
日本盲導犬協会
他にも多数あるので、ここに寄付したいなと思う団体や法人を探してみましょう。
検索キーワードは「はがき 寄付」など。
団体による書き損じはがきの利用方法
基本的に、団体や法人は交換手数料を負担し、郵便局で新しい切手に交換します。
その切手を換金することで、支援につなげています。
書き損じはがきを現金化する方法
郵便局では現金との交換はしていません。
郵便局では現金化できないので、金券ショップや中古品買取業者で換金します。
金券ショップや中古品買取業者の中には書き損じはがきを買い取ってくれる所があります。
ショップや業者によって扱いが違うので問い合わせしてみましょう。
通常は、料金表示された部分(切手など)に汚れや印刷がある場合は買取ができません。
また、表面に住所が記載されているものは、ほとんどの場合買取対象外です。
まとめ:書き損じはがきを見られるのが恥ずかしい人へ
この記事では、書き損じはがきに関連する心理的な問題とその対処法に焦点を当てています。
多くの人が感じる恥ずかしさの背景には、過去の自分への反省や他人の評価への恐れが存在します。
心理的な解決策としては、過去の自己を受け入れることが重要です。
自分で難しい場合はカウンセリングもお勧めです。
また、郵便局員ははがきの内容よりも種類や枚数、料額印面の状態に注目し、個人情報保護に配慮しています。
書き損じはがきの処理方法としては、廃棄、遠方の郵便局での交換、代理人の利用、内容の塗りつぶしなどがあります。
さらに、郵便局での交換手続きや手数料の相殺方法、寄付や現金化のオプションも書かれています。
この記事は、書き損じはがきの具体的かつ実用的なガイドとなるでしょう。
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