子ども時代の影響でワガママに?自己中心的な人の育ちと特徴、付き合い方を解説

私たちの周りには自己中心的な人が少なくありません。

特に職場など日常生活の中で、このタイプの人がいると物事がスムーズに進まず、困ることがあります。

本稿では、そうした自己中心的な人々の成長背景に焦点を当て、彼らがどのようにしてその性格を形成したのか、その原因と特性を解説します。さらに、そうした人々との上手な付き合い方も紹介します。

この記事の目次

自己中心的な人の育ち

自分が世界の中心だと思い込み、何でも自己の都合で決める自己中心的な人々。

この性格は、一般的に幼少期の生育環境の影響が大きいとされています。

彼らがどのような環境下で育ったのかを詳しく掘り下げていきましょう。

自己中心的な親に育てられた

自己中心的な性格を持つ人の多くは、同様の性格を持つ親によって育てられたことが一つの要因です。

つまり、その親も自己中心的な性格をしています。

自己中心的な親から育てられると、子どもも自然と似た性格を形成することが予想されます。

自己中心的な性格が形成されるのは、身近な模範として自己中心的な人がいたことが大きな理由です。

比較的裕福な家庭環境

失礼かもしれませんが、貧しい家庭環境で育った人は自己中心的な性格になりにくいと言われています。

卑屈になることはあっても、自己中心的になることは少ないです。それは、自分を中心に置く生き方が難しいためです。

反対に、裕福な家庭で育った人は、自分のわがままが受け入れられやすい環境があるため、自己中心的な性格を持ちやすいと言えます。

過保護に育てられた

親よりも祖父母に溺愛されて育った人も、自己中心的な性格になりやすいとされます。

孫は可愛がられやすい存在であり、何をしても許され、要求するものは大抵与えられることが多いです。

このような環境が、成人しても自己中心的な性格を形成する一因となります。

叱られることの少なさと性格形成

幼少期に家族や身近な人たちから叱られることがほとんどなかった人は、自己中心的な性格を形成しやすいです。

何をしても叱られずに育った環境では、「自分の行動は間違っていない」と考えるのが自然になります。

もし幼い頃に注意されることがあれば、その人の性格も少しは異なるかもしれません。

指導的立場の経験

幼い頃から指導者の役割を担うことが多かった人も、自己中心的な性質を持つ傾向があります。

リーダーが問題だというわけではありませんが、支配的な立場にいたり、周囲に命令する習慣が身についたりすることは、自己中心的な性格の形成に影響します。

自己中心的な性格のその他の要因

幼少期の経験や育ちが自己中心的な性格の形成に影響を与えることはよく知られていますが、他にも以下のような要因が存在します。

深いコンプレックス

誰もが何らかのコンプレックスを抱えています。

それが外見的なものであろうと、内面的なものであろうと、完全にコンプレックスを持たない人はいません。

自己中心的な性格の人は、もともと強いコンプレックスを持っており、それを隠す過程で自己中心的かつわがままな性格を発達させることがあります。

過剰な自尊心

自尊心を持つことは必ずしも悪いことではありませんが、度を超えた自尊心は問題を生じさせることがあります。

過剰な自尊心を持つ人は、他人が自分より目立つことを望まず、結果的に自己中心的な行動に出ることがあります。

強い競争心

自己中心的な性格を持つ人々は、勝利への執着心が強いことがあります。

スポーツなどでの競争心は良いことですが、「負けないためにどうするか」を考えることが、自己中心的な性格を強化する原因になることがあります。

わがままな性格の特徴

わがままな人には、付き合うだけでストレスを感じる特徴がいくつかあります。

このような「顕著な特徴」は、わがままな人に共通して見られ、避けたくなることが多いです。

すぐに腹を立てる

わがままな人は些細なことですぐに怒ったり、感情的になる傾向があります。

自分の思いどおりに事が進まないとすぐに不満を感じ、小さなことでも感情を爆発させやすいです。

このような性格のせいで、「この人とは関わりたくない」と思われることが多いです。

厳しい言葉遣い

わがままな人は他人への思いやりが足りないため、言葉遣いも厳しくなりがちです。

「そんなこともできないの?」などと、相手を考えずに発言することがよくあります。

このような言葉は、言った本人にとっては大したことではなくても、受け取る側には大きな影響を及ぼします。

自分の過ちを認めない

さらに、わがままな人は自分の間違いを認めることが少なく、プライドが高いです。

他人のせいにすることが多く、謝ることができません。

そのため、このような人が近くにいると、自分の失敗を責任転嫁されることも多く、厄介です。

わがままな親に育てられた人の性格変化の難しさ

わがままな特徴を持つ人は、親も同じような性格であることが多いです。

わがままな環境で育ったため、そうした行動を「普通」と認識しています。

自分がわがままだと自覚していない場合が多く、性格を変えるのは難しいです。

親の行動を真似る

わがままな親の下で育った子どもは、自然と親の行動を真似ることになります。

親が身近な手本であるため、親がわがままな性格であれば、子どもも似た性格を持つ可能性が高いです。

親が自分の性格を見直さない限り、子どもが変わるのは難しいでしょう。

他人の影響を受けやすさ

自己中心的な人は、周囲の人の反応に影響されやすい傾向があります。

特に、親が同じような性格でありながら問題なく生活していることを見て、「このままでも問題ない」と思い込むことが多いです。

彼らは親の行動を見て、自分の性格に問題があると感じにくく、変わるきっかけが得られないのです。

変わる必要性を感じない

自己中心的な性格の人は、自分の性格を変える必要性を感じることが少ないです。

性格を変えるためには、自分自身がその問題を認識し、変化を望むことが大切です。

自己中心的な振る舞いで困ることがない限り、彼らは性格を変える必要を感じないでしょう。

自己中心的な人との付き合い方

自己中心的な人との付き合いは、ストレスを引き起こすことがあります。

自分を守るため、自己中心的な人とは深く関わらないことが推奨されます。

適切な距離を保つ

自己中心的な人との関わりでは、適切な距離感を保つことが重要です。

仕事などで避けられない場合でも、親しくなりすぎず、適度な関係を維持しましょう。

深く関わりすぎると、自分自身が疲れてしまうため、距離感を意識することが肝心です。

関わりを控えめにする

自己中心的な人は、他人の助けを当然と考える傾向があります。

そのため、深く関わると、自分の努力が当たり前のように扱われるリスクがあります。

自己中心的な人との関わりを控えめにすることで、自身の負担を減らすことができます。

放置が最善策

自己中心的な人に対する最後の対処法は、放置することです。

彼らは他人の意見を聞かない傾向があるため、無理に関わろうとしても効果は薄いでしょう。

彼らを放置することで、自分の行動を見直すきっかけになることもあります。

まとめ:わがままな性格の変更は困難

わがままな性格の人が周りにいると、チームワークに支障が出ることがよくあります。

彼らの存在は他の人に大きな負担をかけ、関わらない方が良いと言えます。

わがままな性格を変えるのは簡単ではないのです。

その理由は、本人が自分の性格に気づき、変える必要があると感じなければならないからです。

周囲ができる対応は限られているため、できるだけ距離を取って過ごすことが望ましいでしょう。

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この記事を書いた人

感情カウンセリング
ヒーリング&リーディング
漢方薬剤師

大学卒業後、製薬会社の学術部で社員教育と医療関係者への情報提供に携わり、その後、整形外科病院で薬剤師として勤務、退職。
現在は、もっと元気にもっと自由になりたい方向けに感情カウンセリングを提供している。

昭和39年生まれ、一男二女の母。
第一子のアトピーをきっかけに桶谷式母乳育児、栄養学、食育を学ぶ。
第三子の妊娠・出産・育児期は夫婦関係や健康にトラブルが続き心身共につらい日々が続いたので、心と体の回復を目指して漢方と心理学を学んだ。

その学びを深めていく中で、バーストラウマやインナーチャイルド、感情などの心の問題に向き合うことで状況を克服。
今では笑顔を取り戻し、日々軽やかに過ごしている。

セッションでは、生きづらさを感じている方の心が軽くなり、日常の幸せに気づき、自分らしさを取り戻していただけるように心掛けている。

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