仕事の努力が報われない瞬間と、そんな職場の特徴とは?

「せっかく頑張ったのに、何の意味もなかった」と感じたことはありませんか?上司や同僚の期待に応えようと一生懸命働いても、その努力が認められないとき、誰もが一度は経験するでしょう。

そこで今回は、一生懸命働くことが報われないと感じているあなたに向けて、心が少しでも軽くなるような情報をお伝えします。

この記事の目次

努力が報われないと感じる瞬間

同じ職場なのに、仕事量が異なったり、評価されなかったりすると、がっかりして力が抜けてしまいます。真面目な人ほど損をすると言われますが、努力が無駄になったと感じたとき、それは「無意味だ」という気持ちの現れです。ここでは、努力が報われないと感じる具体的な瞬間をいくつか紹介します。

「休みます」「辞めます」と突然言われたとき

同じチームの中に責任感がなくて適当に仕事をする人がいると、一生懸命に働くことがばかばかしく感じられます。特に、高校生からアルバイトが可能な飲食店やコンビニなどでは、このようなことがよくあります。健康管理に気を付けてシフトに穴をあけないようにしているのに、突然「休みます」や「辞めます」と言われると、がっかりしてしまいます。

仕事が少ない同僚がいるとき

同じ時給なのに仕事量に差があると、暇を持て余している従業員を見ると「楽をしているな」と感じます。自分は仕事が多くて時間内に終わらせるのが大変なのに、他の人がおしゃべりを楽しんでいたり居眠りをしていたりすると、一生懸命になっている自分が無駄に思えてきます。

意欲のない同僚の分も担うとき

接客業では、明るく挨拶したり元気に声を掛けたりしてお客様を迎えます。最低限、「いらっしゃいませ」や「ありがとうございました」という挨拶は必要です。でも、声を出さずに商品の陳列だけをする従業員がいると、結局自分がすべてを対応しなければならず、仕事の負担が偏ります。そんな状況で同じ給料をもらっていると思うと、馬鹿らしいと感じてしまいます。

努力が認められないとき

経営者が「働くのは当たり前」と高慢な態度をとり、感謝されないとき、これまで頑張ってきたことが急に意味をなさなく感じます。どんなに無理をしてタスクをこなしても、評価されずに「従業員だから当たり前」と扱われると、虚しさが増してしまいます。

非正規雇用で真っ先に解雇されるとき

非正規雇用であっても、実際には正社員と変わらない仕事をして、責任を持って働いていることが多いです。でも、契約更新のために一生懸命働いても、正社員は解雇されずに自分だけが契約を終了させられると分かると、これまでの努力が無駄だったと感じてしまいます。

努力が報われない職場の特徴

本来は、努力した人が評価されるべきですが、実際には真面目に働いても損をすることがある職場があります。これから紹介する特徴を読むと、「よくあることだ」と感じるかもしれません。自分の職場がこれらの特徴に当てはまっていないか、比較してみてください。

自主性がない人を放置する

自分から積極的に動かない人をそのままにしておくと、努力する人が損をする職場があります。指示待ちの人を適切に指導せずに見過ごすのは、管理職の責任放棄です。このような状況では、怠ける人とそうでない人の差がどんどん広がっていきます。

人員を最低限に抑えようとする経営者

人手が足りないことが明らかであるにも関わらず、新しい従業員を雇わずに最小限の人数で業務を回そうとする職場は危険です。このような考え方は、「現在の人数で仕事を増やせば何とかなる」という発想に基づいており、結果として人件費を節約しようとします。この環境では、アルバイトであっても休むことが難しくなり、欠勤が発生するとすぐに問題が起こります。

優秀な社員や真面目な社員が去る職場

優秀な人が辞めてしまう職場には、自分の役割を果たさない社員や管理職がいることが原因です。改革を提案するような積極的な人がいても、他の仕事に無関心な管理職や単に在籍年数が長いだけで働かない人がいると、負担が優秀な人に集中します。賢い人は、この状況を危険と感じて転職を決断します。

責任を他人に押し付けることを平気で行う

正社員として働くと、会社の都合で簡単に解雇されることは少ないため、仕事をしているふりが得意な人も給料をしっかり受け取れます。しかし、これは真面目に働く人がいるからこそ成り立っています。結局、仕事をするかしないかにかかわらず給料が変わらない職場で頑張っても、他人の負担を背負うことになり、仕事量はますます増えていくことになります。

病休を認めない職場

従業員も人間なので、仕事をしているうちに体調を崩すこともあります。しかし、体調不良で急に休むことに対して嫌な態度を示す上司がいる職場は、ストレスがたまります。特に、真面目な人ほどそのプレッシャーを感じやすいでしょう。年に1回くらいの病休でさえ厳しく問い詰められる職場では、真面目な人は働きづらいかもしれません。

真面目に働くことの損得を考えるメリットとデメリット

「真面目に働くと損をする」という考え方について、どう思いますか?この考え方にはどんなメリットとデメリットがあるのでしょうか。ここでは、「損をする」と考えたときにどうなるかを説明します。

メリット

適度に仕事ができる

適度に仕事をすることで、真面目な人が陥りがちな「すべてを真剣に捉えて働く」という状態から解放されます。力を入れすぎずに働くことで、精神的な負担が軽くなります。心の重荷が軽くなると、「もう意味がない」とイライラすることが減ります。

休息をうまく取れる

真面目な人は毎日一生懸命働こうとしますが、それは素晴らしいことです。しかし、有給休暇を取らずに職場の負担を気にしてしまうこともあります。「真面目に働くと損」と考えることで、「そろそろ休んでもいいかな」と思えるようになり、上手に有給休暇を使って休むことができます。

無理をしなくて済む

力を入れずに働くことで、重たい仕事を避けることができます。また、一人で対応するのが難しい場合は、他の人に助けを求めて無理をしません。自分の能力以上のことを引き受けないことで、ストレスが減り、ミスも少なくなります。「真面目に働くと損」と考えることは、結果的に「無理をしなくて済む」というメリットにつながります。

デメリット

信頼を失う

仕事への情熱が薄れると、行動や態度に表れ、「やる気がない」「責任感に欠ける」と周囲に思われることがあります。このような姿勢は信頼を失う原因となり、一生懸命に働いているふりをしても、結局は仕事を他人に押し付けたり、成果を独り占めしようとする行動が信頼を失うことにつながります。

スキルアップのチャンスを逃す

仕事に対して力を抜き、楽に進めることのメリットを述べましたが、逃げることばかり考えていると、新しい経験や学びの機会を逃してしまいます。仕事を真剣に取り組むことを避けると、時間が経つにつれて専門性や経験が停滞し、キャリアに悪影響を与えます。

得ることがなくチャンスを逃す

仕事の損得に囚われすぎると、短期的な利益を優先し、長期的な「得」を逃してしまうことがあります。残業を避けて早く帰ることは問題ありませんが、協力や助け合いを避ける姿勢は、最終的には他者からの支援やチャンスを得る機会を減らします。「苦労して得を積む」という考えを持つ人は、結果的に高い評価を受けることが多いです。

意味がないと感じたときの対処法

これまで努力が報われないと感じ続けてきたものの、「意味がない」と感じる瞬間は誰にでもあります。これからは、そうした感情に対処するための方法を紹介します。もし「もう意味がない」と思ったら、これらの対処法を試してみてください。

仕事の範囲を決める

「明日できることは今日しない」というトルコのことわざを思い出し、自分のペースで仕事を進めましょう。真面目な人は責任感が強く、忙しい中でも上司から「何かいいアイデアは?」と聞かれるとすぐに考え始めてしまいがちです。今日の仕事を無事に終えたら、「明日じっくり考えよう」と気持ちを切り替えましょう。

転職を考える

真面目な人は仕事に熱心で、入社後に仕事が増えがちです。しかし、他の社員が簡単な仕事しかしていないのに自分だけが負担を感じる場合、「従順な人に任せよう」と思われている可能性があります。一人で負担が集中すると、精神的にも辛くなります。上司やその上の上司に相談しても改善されない場合は、転職を考えるのも一つの選択です。

真面目すぎないようにする

真面目に働くことが無意味に感じるとき、自分が真剣すぎるのかもしれません。例えば、自分なりにきちんと取り組んだことに対して不当な批判を受けたとき、上司や同僚の言葉をすべて受け入れず、納得できるものだけを受け取り、違和感を感じるものは流すことが大切です。自分がうまくやった仕事には自信を持ち、深く考えすぎないようにしましょう。

イエスマンになりすぎない

真面目に働くことが無意味だと感じるのは、自分が働きすぎているサインかもしれません。「真面目で忠実な働き者」には注意が必要です。いつも笑顔で「はい」と答えるイエスマンは人気がありますが、それを利用しようとする人もいます。相手が困っていても、自分が忙しい場合は、断る勇気を持つことが大切です。

ポジティブに考える

嫌な仕事も「成長のチャンス」と前向きに捉えることができます。自分をチームの中心とみなし、「私がやらなければできる人はいない」と自分に言い聞かせるのもいいでしょう。嫌な仕事をこなした後には、感謝されることが多く、実際に何か得ることもあります。無理のない範囲で、気持ちを切り替えて働くことが重要です。

真面目に働くことが無意味に感じるのは、環境が原因かもしれない

この記事を読んでいるあなたは、たぶん「優しくて真面目な働き者」なのでしょう。自分が背負う期待に応えようとして、無理をしていることはありませんか?また、あなたを頼りにする人や指示を出す人がいて、それが重荷になっているかもしれません。「無意味だ」と感じるのは、あなたが「頑張りすぎ」のサインかもしれません。少し肩の力を抜いてみてください。実際、そうしても批判されることはほとんどなく、文句を言う人には放っておいても大丈夫です。

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この記事を書いた人

カウンセリング、リーディング、ヒーリング
薬剤師(漢方・薬膳に精通)

昭和39年生まれ、一男二女の母。
第一子のアトピーをきっかけに桶谷式母乳育児、栄養学、食育を学ぶ。
第三子の妊娠・出産・育児期は夫婦関係や健康にトラブルが続き心身共につらい日々が続いたので、心と体の回復を目指して漢方と心理学を学んだ。

その学びを深めていく中で、バーストラウマやインナーチャイルド、感情などの心の問題に向き合うことで状況を克服。
今では心と感情の専門家として、サービス提供をしている。

ミッションは、生きづらさを感じている方の心が軽くなり、日常の幸せに気づき、自分らしさを取り戻した人を増やすこと。

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