【50歳からの生き方】女ひとり旅で人生折り返しと向き合う

ひとり旅に出たことのない人にとっては旅に出ることは一大決心です。
行きたい気持ちと不安や怖さがぶつかって、なかなか日程を決められないことがあります。

でも、私はアラフィフからひとり旅に出ることをお勧めしています。
なぜなら、この年代は人生を折り返して自分を見つめるには最適なタイミングだと捉えているからです。

今回は、アラフィフに「ひとり旅」をお勧めする理由を書いてみました。
「ひとり旅」に行きたいけれど行けない背中をそっと押せたなら嬉しく思います。
旅でこんなことを発見しました、行ってきましたよなどのコメントやメッセージは大歓迎です。

この記事の目次

人生の転機、ラストチャンスかもしれないアラフィフ

平成29年(2017年)簡易生命表によると、日本人の平均寿命は男性が81.09歳、女性が87.26歳です。
アラフィフは人生を折り返しています。
残りの人生を、半分しかないと思うか、半分もあると思うか。

20代30代と違って、50代は起きてくる問題が切実です。
年取ったなあという実感も、心に余裕がなくてため息が出るくらい深刻です。

穏やかな老後を迎えたいと思っても、その前に越えなければいけない壁が見えてきます。

更年期など体の変化

女性は特に「更年期」がやってきます。
「更年期」というのは閉経前後5年の時期を指し、日常生活に支障が出る不定愁訴を更年期障害といいます。

体のホルモンバランスが大きく変わるこの時期、隠れていた病気も表に出てきやすくなります。
高血圧、糖尿病、動脈硬化、癌、心疾患…。

体力気力の衰えを実感します。
思うように体が動かない…。やる気がわかない…。

アラフィフからは友人知人、親戚の訃報も聞かれるようになり、「生きる」ことに向き合う場面が出てきます。

50歳になる年の高校同窓会で恩師が「またねが言えない年になった」とおっしゃっていました。
「また今度」「また次に」が言えなくなってくるのはアラフィフからです。

親の介護や老々介護

子育てを終えてホッとする、あるいは、仕事もほぼほぼ定年が見えてくるのがアラフィフです。
自分の老後に意識が向き出すタイミングです。

が、その前に立ちはだかるのが親の介護や老々介護です。

アラフィフの親世代は70歳から90歳といったところでしょうか。
実際にすでに介護をなさっているアラフィフの方もいらっしゃることでしょう。

今は、自立していてくれていても、親の年齢が進むにつれ不安が出てきます。

パートナーシップを見直すタイミング

「熟年離婚」という言葉はテレビドラマから生まれた言葉です。

長年続いてきた夫婦関係が、定年や子どもの自立をきっかけに離婚へと向かうこともあります。
このままいくのか、改善するのか、別れるのか、立ち止まって考えてしまいます。

離婚とは逆に、アラフィフでの婚活もみられます。
日本では3組に1組の夫婦が離婚するといわれています。
アラフィフから新しいパートナーを探すことも十分に考えられるし、それをとやかくいう世間ではなくなっています。

いずれにせよ、パートナーシップを見直すタイミングです。

これからどうしたいのか、本音が見えない

アラフィフはパートナーシップも含め「これからの人生、このままでいいのか」と考える時期です。
そうは言っても、これからどうしたいのかがすぐに答えられる人はいません。

貴女は、家庭では夫に尽くし、子どもに尽くし、舅姑に尽くし、会社では仕事に、上司・同僚に、自分のことは横に置いて尽くしてきたのではないでしょうか。

もしかすると、自分を我慢し続けていることに気がつかないまま毎日を必死で送っていたのかもしれません。

  • 自分がやった方が早いと思って背負い込む
  • 本当は休みたいのに無理をする
  • 自分の都合より家族や友人を優先する
  • 人に物を頼めない
  • 言いたいことを言わずにひっこめる

このような状態だと、自分を抑えつけるのが当たり前になります。
そうなると自分が本当はどうしたいのか、本音がわからなくなります。

心の傷や蓋をした感情が本音を見えなくしている

自分を抑えるようになる原因に、インナーチャイルドという心の傷や感じないようにした感情が考えられます。

これらの多くは成長過程の親子関係でできてしまいます。

子どもは親に愛されたいと潜在的には常に願っています。
親の顔色を見ながら、どうやったら親から愛されるか考え行動します。

勉強をがんばって親からほめられるとします。
嬉しい、愛されてると感じたら子どもの中で、ほめられることは愛されることになります。
そして、親からほめられる行動を取るようになります。

結果、自分のやりたいことや好きなことよりも親に合わせることを優先し、自分を我慢して親を喜ばそうとします。

親が喜んでくれて一見うまくいったようでも、子どもの心の中では本当はこちらがやりたい、好きなのはこっちと相反する葛藤があり、つらい、悲しいと感じています。
怒りを感じている場合もあります。

さらには、そんな感情を親に対して持つのはダメだと自分を罰し、感情をないものにしてしまうのです。

悲しすぎて、もうこんな悲しみな感じたくないと感情を閉じてしまうこともあります。
時には記憶さえ捻じ曲げてしまうこともあります。

大人になれば、このパターンが周りの人に対しても出てしまいます。
人間関係で次のようなことが起こってきます。

  • 自分の意見や希望が言えない
  • 回りの顔色を気にする
  • 自分に自信がない
  • 感情の起伏が激しい
  • いつもイライラする

自分と向き合い、癒すにはひとり旅が良い

例えば、失恋して傷心旅行に行くのは何故でしょう。
誰かと一緒に騒いで気を紛らわせることもありますが、本当に自分の心の傷を癒してくれるのは「自分自身」だからです。
心の傷みは、他人からは共感はしてもらえても、本当のところは自分にしかわかりません。

傷ついて浮かび上がってきた様々な感情を感じていくことで感情は解放され、心の傷も癒え、失恋もひとつの思い出に変えることができるのです。

私は、ひとり旅は癒しのプロセスが自然に進む時間だと考えています。
実際に旅を通して、今までの自分とは感覚が変わり、感性が開かれ、考え方も整理されることがよくあります。

非日常が心の刺激となる

旅は非日常です。
行動、出会う人、食べ物、風土、すべてが日常とは違うものです。

非日常が心の刺激となって変化を生み出していきます。
心の奥に沈み込んでいたものをそっと揺らし、何も考えなくても、何もしなくても、旅に身を置くだけで日常に疲れて見失ったものを取り戻そうとしてくれます。

ひとり旅は自分最優先

周囲に遠慮したり気兼ねしたりしてしまう人にとってひとり旅は自分ファーストです。

我がままし放題です。
我がまましていいんです。
我がまましてください。

我がままの仕方がわからなかったら、何でもいいからやってみましょう。

今まで遠慮して我慢して生きてきた人は、そもそも自分が出せない人です。
そんな人が思い切って我がままをしても、世間から見ればかわいいものです。
心配せずにやってみてください。

普段ならひとりで飲みきれなくて頼めないお酒も、飲みたいなら頼んでみてください。
露天風呂ひとり貸し切り!いいじゃないですか、借りちゃいましょう。

我がままは本当にやっちゃいけないことですか?
きっと違うと思いますよ。

自分ファーストにした時、本当の願いや想いに気づけます。

まとめ

ひとり旅への関心は高まっているようです。
アラフィフは人生の後半戦をどう生きていくのか向き合うタイミングです。

自分の本音で生きたいところですが、本音が隠れたまま見えないことがよくあります。
子どもの頃の心の傷や、感じないようにしてきた感情がたくさんあると本音を隠してしまいます。

ひとり旅という非日常が刺激になり、心の傷や感情を癒すプロセスを自然に後押ししてくれます。
また、自分ファーストをできるのがひとり旅です。
自分ファーストは決して我がままなことではありません。

その体験を積むことで本音が見えやすくなります。

アラフィフの皆さん、ひとり旅に出かけませんか。
そして、自分の本音で、自分らしさで人生の後半戦を生きませんか。

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この記事を書いた人

カウンセリング、リーディング、ヒーリング
薬剤師(漢方・薬膳に精通)

昭和39年生まれ、一男二女の母。
第一子のアトピーをきっかけに桶谷式母乳育児、栄養学、食育を学ぶ。
第三子の妊娠・出産・育児期は夫婦関係や健康にトラブルが続き心身共につらい日々が続いたので、心と体の回復を目指して漢方と心理学を学んだ。

その学びを深めていく中で、バーストラウマやインナーチャイルド、感情などの心の問題に向き合うことで状況を克服。
今では心と感情の専門家として、サービス提供をしている。

ミッションは、生きづらさを感じている方の心が軽くなり、日常の幸せに気づき、自分らしさを取り戻した人を増やすこと。

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