【毒親育ち】子どもの成長に影響する親と家庭環境。その対策も解説。

多くの人は幼い頃、家族との関係で苦労することがあります。

特に親との関係が複雑だと、他人とのコミュニケーションにも悪影響が及ぶことがあります。

このような環境で育った人の特徴と、そこから脱却する方法について解説します。

この記事の目次

困難な家庭で育つことの影響

自尊心の不足

困難な家庭環境で育った人は、しばしば自尊心が低いという特徴が見られます。

否定的な言葉を受けたり、無視されたりすることで、自分は価値がないと感じるようになります。

愛情や承認を受けられなかった過去が、自己評価の低さにつながるのです。

常に感じるストレス

このような背景を持つ人は、常に緊張しており、ストレスを感じやすくなります。

他人の意見を過剰に気にして、自己評価を下げがちです。

この結果、疲れやすく、イライラしやすくなることもあります。

極端な思考

この環境で育った人は、物事を極端に考える傾向があります。

例えば、小さなミスを重大な問題として捉えることがあります。

これは、常に厳しい環境にいたため、些細なミスも許されないと感じる恐れから生じます。

不安定な不安感

愛情を感じられなかった人々は、漠然とした不安を抱えることがあります。

子供は親の愛情を感じることで安心感を得て成長しますが、愛情を感じられなかった場合、絶えず不安を感じることになります。

これが、根拠のない不安感を生む原因です。

他人への過剰な気配り

温厚な性格の人々には、自分よりも他人を優先する傾向がよく見られます。

これは「他人に気を遣わないと愛されず、拒絶される」という、自己に対する自信の不足から来る心理状態です。

例えば、親の期待に応えようと、自分の望みを抑えて勉強に励むなど、他人の感情を重んじることが多いです。

自分で決断することの難しさ

親がすべてを決め、指示を出すような環境で育つと、子供は自分で決断する能力を育てるのが難しくなります。

結果として、自分の意見で決断することが困難になり、「親の承認が必要だ」と感じるようになることがあります。

これは自分で何かを始める際の罪悪感を引き起こし、他人の意見に影響されやすくなる原因となります。

このような状態が続くと、自分の感情や好みが分からなくなるという悪循環に陥ることもあります。

対人関係の不得手

親を恐れる環境で育った人は、人間関係に苦手意識を持つことがあります。

普通、親は子供にとって信頼の置ける存在で、親との関係から他人との接し方を学びます。

しかし、親が信頼できない場合、人間関係の基本を学べずに育ち、他人とどう関わっていいのかが分からなくなります。

これは社会生活においての生きづらさにつながります。

特に暴力的な親のもとで育った場合、人と話すことがトラウマになり、緊張したり目を合わせることが難しくなることもあります。

他人への依存の不足

秩序がない家庭や常に争いの絶えない家庭で育った子どもは、親であっても信用や依存が難しいと感じるようになります。

このような環境では、自分に依存し、自立心を育むことがあります。

特に一人っ子や長子は、頼りがいのある兄弟がいないため、この傾向が強くなることがあります。

社会に出ると、これらの人々はしばしば責任感が強いと見なされますが、実際には他人を信用しにくく、他人に頼ることに罪悪感を感じるため、助けを求めるのが苦手です。

結婚に対する懐疑的な見方

不仲な両親のもとや家庭内の問題が多い環境で育った人は、結婚に対してポジティブなイメージを持ちにくいです。

自分自身が不適切な家庭環境で育ったと感じると、幸せな家庭を築く自信がなくなり、結婚を避ける傾向があります。

「結婚は幸せとは限らない」と考えるため、結婚願望がないか、ある場合でもパートナー選びには慎重になります。

毒親の影響を克服する

親の影響に気づく

何か新しいことを始める時や選択する時に親の影響を感じる場合、その影響から完全に自由でない可能性があります。

「自分のことは自分で決める」という意識を持つことが重要です。

例えば、子どもの頃に興味を持っていたが実現できなかったことに挑戦してみましょう。

新しい趣味を始めたり、行ってみたかった場所に行ったり、好きなだけお菓子を食べたり、漫画を読んだりするなど、何でも良いです。

これは自分の意志で行動する練習であり、アダルトチルドレンの癒しにもつながります。

子どもの頃の願いを大人になった自分がかなえることで、心が癒されます。

また、子どもの頃の興味が将来の仕事につながる可能性もあります。

親との距離を保持する

親に反発感を持っていても、直接向き合うと従順になってしまうことがあります。

そんな時は、親との関わりをできるだけ少なくするのが効果的です。

すでに独立している場合は、親と会わないことで平穏な生活が送れます。

親との関係に罪悪感を感じるかもしれませんが、苦痛を感じているなら会う必要はありません。

誰もが、自分が望む人たちとのみ交流する権利があります。

親や兄弟であっても、会いたくなければ遠慮する必要はありません。

親と同居している場合は、自分の部屋に籠もる、一緒に出かけない、外出を増やすなどして、親との接触を避けるようにしましょう。

家族からのストレスを感じるなら、一人暮らしを考えるなどして、独立への準備を始めることも大切です。

親を反面教師にする

親が不和で幸せそうに見えない場合、親を反面教師にすることが有効です。

親の生き方を反面教訓として捉えれば、同じ過ちを避けることができます。

親の人生は、不幸になる道を選ばないための警告として理解しましょう。

自分は親とは異なる

結婚に対して不安を感じる人は、特に「良い家庭を築けるか不安」や「虐待の恐れがある」と考える場合、親の影響下にある可能性があります。そんな時は、「自分は親とは違う」と自分に言い聞かせることが重要です。

親の人生は親のもので、自分の人生は自分のものです。

自分と親を別の存在として見る練習をして、その区別をはっきりさせましょう。

関連する書籍や漫画で学ぶ

毒親についての書籍では、毒親とされる親の特徴や、子どもへの影響が詳しく説明されています。

これらの本を読むことで、親とどのように関わるべきかを学んだり、自分自身の心理的な問題を深く理解したりする手助けになります。

書籍が難しいと感じる場合は、毒親をテーマにした漫画を読むのもおすすめです。

他人の体験を知ることで、自分だけがそのような状況にあるわけではないことや、毒親にはさまざまなタイプがいることを知ることができます。

理想の家庭像を描く

「毒親の下で育ち、良い家庭を築く自信がない」と感じる人は、理想の家庭像を描くことが大切です。

ノートに理想の家族生活を書き出したり、家庭生活、結婚、子育てに関する本を読んだり、YouTubeで幸せそうな家族の動画を見たりすることで、結婚生活に対する肯定的なイメージを心に育てましょう。

まとめ:毒親の影響から抜け出したい人へ

毒親に育てられた人は、適切な対応方法を取ることで、健康的な人間関係を築くことができます。重要なポイントは以下の通りです。

【毒親に育てられた人の特徴】

  • 自己肯定感が低く、他者を優先する。
  • 親との関係が自己決定に影響を与える。
  • 対人関係が苦手で、他者への依存が不足している。

【毒親の影響から解放される方法】

  • 親と距離を置く、親を反面教師にする。
  • 毒親に関する書籍や漫画を読んで学ぶ。
  • 理想の家庭像を思い描く。

これらの方法を実践することで、毒親の影響を乗り越え、健全な人間関係を築くことが可能です。

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この記事を書いた人

カウンセリング、リーディング、ヒーリング
薬剤師(漢方・薬膳に精通)

昭和39年生まれ、一男二女の母。
第一子のアトピーをきっかけに桶谷式母乳育児、栄養学、食育を学ぶ。
第三子の妊娠・出産・育児期は夫婦関係や健康にトラブルが続き心身共につらい日々が続いたので、心と体の回復を目指して漢方と心理学を学んだ。

その学びを深めていく中で、バーストラウマやインナーチャイルド、感情などの心の問題に向き合うことで状況を克服。
今では心と感情の専門家として、サービス提供をしている。

ミッションは、生きづらさを感じている方の心が軽くなり、日常の幸せに気づき、自分らしさを取り戻した人を増やすこと。

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