【更年期生理の悩み】ドバドバが止まらない…ナプキンが追いつかない過多月経の対策と体験談

この記事でわかること
  • 更年期に起こりやすい「過多月経」の原因とセルフチェック
  • 突然の大量出血に呆然とした私の体験談
  • もう失敗しない!おすすめのナプキンと服装の工夫
  • 過多月経に隠された病気の可能性と婦人科受診の重要性

「もしかして更年期?」と感じ始める40代以降、生理の変化に戸惑う方は少なくありません。

特に

  • 急に経血量が増えて、ナプキンが1時間ももたない
  • レバーのような大きな塊が出る

といった「過多月経」は、多くの女性が経験する深刻な悩みです。

  • 私だけ?
  • これって異常なの?

と不安に思う方もいるかもしれませんが、更年期世代の女性にとっては、実は“あるある”な悩みの一つでもあります。

この記事では、私の過多月経の体験談を交えながら、その原因やご自身でできる対策、そして何よりも大切な医療機関を受診する目安について、分かりやすく解説します。

この記事が、今まさに悩んでいるあなたの助けになれば嬉しいです。

この記事の目次

もしかして私も?更年期の「過多月経」とは

過多月経とは、その名の通り「月経血の量が異常に多い状態」を指します。

医学的な定義もありますが、まずはご自身の状況と照らし合わせられる、分かりやすいセルフチェック項目を見ていきましょう。

過多月経のセルフチェック

医学的には、一周期あたりの経血量が140ml以上の場合を過多月経としますが、実際に量を測ることは困難です。

そのため、下記のチェックリストのような自覚症状が、診断の重要な目安となります。

過多月経のセルフチェック項目
  • ナプキンが1時間もたず、頻繁に交換する必要がある
  • 夜用の大きなナプキンを使っても、朝までに漏れてしまう
  • 親指大以上のレバー状の血の塊が何度も出る
  • 生理期間が8日以上だらだらと続く

なぜ起こる?過多月経の2つの主な原因

更年期に過多月経が起こる主な原因は、大きく分けて2つあります。

① 閉経に向けたホルモンバランスの乱れ

更年期は閉経の前後5年をいいます。
更年期はこの10年間をいいます。

更年期に入ると、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が不安定になり、排卵が正常に行われない「無排卵月経」が増えてきます。

排卵が起こらないと、子宮内膜が剥がれ落ちることなく、どんどん厚く積み重なっていきます。

そして、何かの拍子でその厚くなった内膜が一気に剥がれ落ちるため、これまで経験したことのないような大量出血を引き起こすのです。

これは閉経に向かう体の自然な変化の過程で起こるもので、個人差が非常に大きいのが特徴です。

② 病気が隠れている可能性

注意が必要なのは、過多月経の背景に婦人科系の病気が隠れているケースです。

自己判断で「更年期だから」と放置してしまうのは危険です。

過多月経には疾患が隠れていることがあります。
次のようなものです。

【過多月経の原因となりうる主な病気】

  • 婦人科系の疾患
    子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮内膜増殖症、子宮内膜ポリープ、子宮内感染
  • 内分泌系の疾患
    甲状腺機能異常
  • 血液系の疾患
    血液の凝固因子の異常(血友病)

大量の出血が続く場合は、「いつものこと」と軽視せず、必ず婦人科を受診してください。

過多月経の経血はサラサラ?ドロドロ?

経血の「レバー状の塊」の正体は?

過多月経の際によく見られる、ドロっとしたレバー状の塊。

その正体は何なのでしょうか。

経血には、子宮内で血液が固まらないようにする「酵素」が含まれており、サラサラの状態で排出されます。

しかし、本来、サラサラの経血が子宮や膣内に溜まって時間と共に固まるとレバーのようになっていきます。

※漢方では、このような血の巡りが滞った状態を「瘀血(おけつ)」と呼び、生理痛やさまざまな不調の原因の一つと考えられています。

「氷が無性に食べたい…」それ、貧血のサインかも?

過多月経で注意したいのが「鉄欠乏性貧血」です。

毎月大量の出血が続くことで、体内の鉄分が深刻に不足し、気づかないうちに貧血が進行していることがあります。

めまいや立ちくらみ、動悸、息切れ、倦怠感といった症状のほか、意外なサインとして「氷食症(氷を無性に食べたくなる症状)」があります。

医学的な理由は完全には解明されていませんが、鉄欠乏性貧血の患者さんによく見られる症状です。

もし「最近、無性に氷をガリガリ食べてしまう」という方は、貧血が隠れているかもしれません。
(文献)内田 立身, 河内 康憲.鉄欠乏性貧血における氷食症.臨床研究.2014,55(4)p. 436-439

【私の体験談】自転車外出の悲劇

50代前半のある日。

月経周期は乱れていましたが、経血量は多くもなく少なくもなくいつも通りでした。

子宮系の疾患はありません。

その日もいつも通り、多い日用のナプキンをつけて自転車で買い物に出かけました。

お店にいたのは20分ほど。

合計1時間も経たない短い外出でした。

家に帰り、自転車から降りようとお尻をサドルから浮かせた瞬間、ズボンが「ズルッ」と滑るような、嫌な感覚が。

ふとサドルを見ると、血で汚れています。

そして、お尻全体がじっとりと濡れている感覚…。

びっくりしてトイレに駆け込みました。

パニックになりながらトイレに駆け込むと、サラサラとした真っ赤な経血が下着にもジーンズにもたっぷり。

気をつけないとあちらこちらを汚してしまうほどでした。

外出中に何の違和感もなかっただけに、「うそでしょ!?」と呆然としました。

同時に「女性ってすごいね、こんなに出るんだ!」って関心もしました。

友人の過多月経

友人の一人は、夜中に布団まで汚すほどの大量出血が1週間続き、婦人科で「更年期による過多月経」と診断されたそうです。

彼女はフラフラになりながらも、吸収力が非常に高いナプキンでなんとか乗り切ったと話していました。

結局、経血が止まるまで2週間ほどかかったそうです。

過多月経の外出も怖くない!今すぐできる対策

突然の大量出血は、外出時の大きな不安要素です。ここでは、私が実践して効果があった対策をご紹介します。

おすすめは「過多月経専用ナプキン」

通常の夜用ナプキンでは吸収が追いつかない、という方におすすめなのが、ドラッグストアなどで市販されている過多月経専用のナプキン(製品名例:エリス クリニクスなど)です。

これらは「夜用ナプキン5枚分の吸収力」などと謳われている通り、吸収量が桁違いです。

お尻全体をすっぽり包み込む形状で、伝い漏れや横漏れをしっかり防いでくれます。

仕事や旅行など、長時間ナプキンを替えられない時の「お守り」として持っておくと、精神的な安心感が全く違います。

漏れに備えた「服装の工夫」

ボトムスの色:

黒、紺、茶色など、万が一汚れても目立たない濃い色のパンツやスカートを選びましょう。

「巻けるもの」を一枚:

大判のストールやカーディガン、シャツなどを持ち歩き、いざという時に腰に巻けば、周りの目を気にせずトイレに駆け込めます。

替えの下着とビニール袋:

荷物にはなりますが、替えの下着を一枚持っておくと安心です。ます。

まとめ:自分を大切に、まずは婦人科へ

更年期の過多月経は、閉経に向けた体の変化の一環である場合と、病気が隠れている場合があります。

大量の出血は貧血を招き、日々の生活の質を大きく低下させてしまいます。

  • 「更年期だから仕方ない」と我慢しない
  • 「忙しいから」と後回しにしない
  • セルフチェックで当てはまったら、必ず婦人科を受診する

婦人科では、ホルモン療法や子宮内に装着する器具(IUS)、漢方薬など、さまざまな治療法で症状を緩和することができます。

この記事を読んでくださったあなたが、少しでも安心して過ごせるようになり、ご自身の体を大切にするきっかけとなれば幸いです。

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この記事を書いた人

カウンセリング、リーディング、ヒーリング
薬剤師(漢方・薬膳に精通)

昭和39年生まれ、一男二女の母。
第一子のアトピーをきっかけに桶谷式母乳育児、栄養学、食育を学ぶ。
第三子の妊娠・出産・育児期は夫婦関係や健康にトラブルが続き心身共につらい日々が続いたので、心と体の回復を目指して漢方と心理学を学んだ。

その学びを深めていく中で、バーストラウマやインナーチャイルド、感情などの心の問題に向き合うことで状況を克服。
今では心と感情の専門家として、サービス提供をしている。

ミッションは、生きづらさを感じている方の心が軽くなり、日常の幸せに気づき、自分らしさを取り戻した人を増やすこと。

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