夫が家事しないイライラの対処法。50代妻が自分で決める3つのこと

夫が家事しない  イライラの対処法

洗い物が溜まったシンクを見て、胸がギュッとなる。

「また、そのままなんだ」
「何度言ったらいいの?」

のどまで出かかった言葉を飲み込んで、結局、自分で洗う。

夫が家事をしないイライラを抱えて、そんな夜を過ごしている50代の方は、少なくないと感じます。

「もう一度言うか、黙って自分でやるか」

いつの間にか、その二択で疲れてしまっていないでしょうか。

この記事は、夫を責めるものではありません。

夫を変える方法を並べる記事でもありません。

家事をどう分け合うかを、あなたの線引きとして、あなた自身で決めていくための記事です。

この記事でわかること
  • イライラの中身を「量」「当たり前扱い」「頼む疲れ」に分ける見方
  • 見えない家事の書き出し方と、手放す・外に出す・頼むの決め方
  • うまくいかない日があっても大丈夫という考え方

なお、私は一般社団法人感情カウンセラー協会認定のカウンセラー(民間資格)で、この記事は医療行為ではありません。

夫を「こういう人」と決めつけるものでもありません。

一つの考え方として、気軽に読んでください。

この記事の目次

夫が家事をしないイライラは、家事の量だけが理由ではないのかもしれません

夫が家事をしないイライラは、家事の量だけが理由ではない

イライラの中身は、家事の量だけでなく、当たり前に扱われる感じや、頼む疲れが重なっていることもあります。

「これくらいで怒る私は、心が狭いのかもしれない」

そう思って、イライラを胸の奥にしまってきた方もいるのではないでしょうか。

まずは、そのイライラの中身を、少しほぐしてみます。

イライラの中身を「量」「当たり前扱い」「頼む疲れ」に分けてみる

夫が家事をしないイライラは、「家事が多いから」だけでは説明しきれないことがあります。

私は、次の3つに分けてみると整理しやすいと考えています。

  • 家事の量そのもの:やることが多くて、体も時間も追いつかない
  • やって当たり前に扱われる感じ:やっても気づかれず、やらないと気づかれる
  • 頼むこと自体の疲れ:言う前に考えて、言って、また言う

とくに③は、見落とされやすいと思います。

頼む前に、何を頼むか、いつ頼むか、どう言えば角が立たないかを考えている方もいるのではないでしょうか。

実際に家事をする時間より、頼むまでの段取りのほうが疲れることもあると思います。

②については、「大切にされていない気がする」と感じる方が多いようです。

ただ、感じ方は人それぞれで、誰にでも当てはまるわけではありません。

この3つは、きれいに分かれるものではなく、重なっていてもかまいません。

「イライラするのは私の心が狭いから」とひとまとめにしなくて大丈夫です。

あなたのイライラは、3つのうちどれが一番近いでしょうか。

イライラの奥にあるものを、もっと整理したいときは、こちらも読んでみてください。

その場でカッとなった時の動き方は、こちらでお話ししています。

この記事では、その場の対処ではなく、日々の家事との付き合い方を扱います。

50代は、いろいろなことが重なる時期です

50代は、家事のまわりでいろいろなことが重なりやすい時期だと思います。

子どもが独立しても、家事は思ったほど減らない。

そんな声があります。

人数が減っても、献立を考える、買い物をする、掃除をするといった一連の流れは残ったままだからです。

そこに、親の介護が加わる方もいます。

自分の家の家事と、実家への行き来の両方を気づけば一人で抱えているという状況です。

さらに、「これまで私がやるのが当たり前だった」という長い積み重ねがある方もいると思います。

何十年も続けてきたものほど、いまさら言いにくく、いまさら変えにくいものです。

疲れがたまりやすい時期ですから、夫の何気ない一言や片づいていないシンクが、いつも以上に重く感じられても不思議ではありません。

体の変化がつらいときは、婦人科などの医療機関に相談してみてください。

更年期の時期の夫との関わり方については、こちらでお話ししています。

介護についても、一人で抱え込みがちな方が多いと感じます。

後の章で、外に出す選択肢にも少し触れます。

見えない家事を書き出して、負担の中身を見えるようにする

見えない家事を書き出す

まず、頭の中にある家事を紙に書き出します。

夫に見せるためではなく、自分の中を整理するための作業です。

ここからは、イライラの中身をもう少し具体的にしていきます。

書き出すのは、夫に見せて「ほら、こんなにやっている」と示すためではありません。

そのつもりがなくても、見せる前提だと書くのがしんどくなってしまうからです。

まずは、自分の中を整理するための、自分だけのメモとして書いてみます。

「名もなき家事」を思いつくまま書き出す

家事には、「料理」「洗濯」「掃除」と名前のつく大きなものの陰に、名前のつかない小さな作業が、たくさんあります。

たとえば、こんなものです。

  • ゴミ袋の交換、ゴミ箱の中身の確認
  • トイレットペーパーや洗剤など、消耗品の補充
  • 今日の献立を考える、冷蔵庫の中身を把握する
  • 衣替え、季節ごとの寝具の入れ替え
  • 家族の予定や、届いた書類の把握
  • 来客や贈り物の準備

書き出すのは数分で終わります。

けれど、「気づく」「覚えておく」「段取りを考える」という頭の中の仕事が、ずっとついてまわります。

やっている本人にとっては、これがじわじわ疲れる部分ではないでしょうか。

書き出し方は、3分で十分です。

  • 紙かスマホのメモを用意する
  • 時間をかけずに、思いついた家事を順番に書く
  • 順番も、言い方の正しさも気にしない

「こんなこと、家事に入れていいのかな」と迷うものほど、書いておく価値があります。

迷ったものは、全部書いてしまって大丈夫です。

「誰がやるか」の前に「どれが重いか」に印をつける

書き出せたら、一つひとつに印をつけてみます。

  • 重い:やるたびにしんどい、気が重い
  • 軽い:やっても、そこまで苦にならない
  • 好き:自分が好きでやっている、やりたい

ここで大切なのは、「誰がやるか」を決める前に、「どれが重いか」を見ることです。

やっていて苦にならない家事も、あるかもしれません。

たとえば、料理は好きだけれど後片づけがつらいという方もいます。

全部を手放す話ではありません。

自分にとって重いものと、そうでないものを分けるだけです。

書き出した家事が見えると、自分の中でも整理しやすくなる方が多いようです。

もちろん、感じ方は人それぞれです。

書き出してみて、思ったより多かった項目はありましたか。

もし「全部をきちんとやらなければ」という気持ちが強いと感じたら、それだけ丁寧に続けてきたからかもしれません。

長く続けてきた分、基準も少しずつ上がるものだと思います。

手放す・外に出す・頼むを、自分で決める

手放す・外に出す・頼むを、自分で決める

家事は「手放す」「外に出す」「頼む」の3つに分けて選びます。

夫がどうするかは夫が決めること。

自分の線引きは、自分で決められます。

書き出した家事に、重い・軽い・好きの印がつきました。

次は、重いものをどう扱うかを考えます。

私は、夫に頼むのは最後でいいと考えています。

夫を動かすことから始めると、「やってくれなかった」という気持ちが残りやすいからです。

先に自分でできる選択を済ませておくと、気持ちが少し楽になると考えています。

① 手放す家事:基準を少しゆるめる

最初に探すのは、今日やらなくても生活が回る家事です。

  • 毎日していた拭き掃除を、数日に1回にする
  • 凝った一品をやめて、品数を減らす
  • アイロンをかける衣類を、本当に必要なものだけにする
  • 使っていない場所の掃除を、季節ごとにする

これは、手を抜くという話ではありません。「基準を決め直す」という話です。

長く続けてきた家事ほど、「やめたら誰かに何か言われるかもしれない」と感じるものです。

けれど、実際に誰かが困るかどうかは、やめてみないと分からないことも多いように思います。

また、手放すと決めた家事を、夫が代わりにやってくれる日があるかもしれません。

そのときは、細かいところは気にしないようにする。

そんな約束を自分としておくと、お互いに楽になるかもしれません。

夫を責める話ではなく、自分の肩の力を抜くための約束です。

② 外に出す家事:自分の手を離れる選択肢

次は、自分の手を離れる選択肢です。

  • 家事代行に、水まわりなどの重い掃除をまかせる
  • お惣菜や宅配の食事を、忙しい日に使う
  • 食洗機やロボット掃除機など、家電に任せる

どれを選ぶかは、無理のない範囲で大丈夫です。

家計との相談もあると思います。

月に1回だけでも、忙しい週だけでも、立派な選択です。

家事を外に出すことに、罪悪感を覚える方もいるかもしれません。

「私がやるべきことなのに」という気持ちです。

そんなときは、一人で全部を担わなくてもいいという見方もあることを思い出してみてください。

家のことは、家族みんなで回すものだと私は考えています。

親の介護が重なっている方は、お住まいの地域の相談窓口に聞いてみる方法もあります。

どんな助けがあるのかを知るだけでも、気持ちが軽くなることがあります。

③ 頼む家事:残ったものから1つだけ選ぶ

手放す、外に出すを決めたあとに残った家事の中から、夫に頼みたいものを1つだけ選びます。

ここでは、全部を頼もうとしなくて大丈夫です。

一度にたくさん頼むと、頼む側も頼まれる側も疲れてしまうことがあるからです。

以上の3つをどう組み合わせるかは、人それぞれです。

手放すだけで楽になる方もいれば、外に出す割合が大きい方もいます。

全部を決めなくても、どれか1つから始めて大丈夫です。

また、頼んだら夫が動いてくれるとは限りません。

夫の反応もそれぞれです。

だからこそ、「頼む」を最後にして、先に自分の線引きを決めておくと良いと思います。

夫に頼むなら、小さく1つだけ

夫に頼むなら、小さく1つだけ

夫に頼むなら、1つの家事を具体的に、期限を添えて伝える方法があります。

感謝は大切なことですが、夫を動かす手段にするものではないと私は考えています。

ここでは、小さな工夫だけお話しします。

1つの家事・具体的に・いつまでに

いつもは動いてくれない夫に頼むのは、気が重いものですよね。

そんなときの小さな工夫を、3つ挙げます。

  • 1つだけにする
  • 具体的にする
  • いつまでかを決める

たとえば、「家事をもっとやって」ではなく「燃えるゴミの日の朝に、まとめて出してほしい」

こんなふうに、1つの家事に、曜日や時間を添えます。

もうひとつは、やり方は夫に任せるという選択もあります。

出来栄えに口を出さないと決めると、頼んだあとの気持ちが楽になるかもしれません。

もちろん、どうしても譲れない部分があるなら、それは最初に1つだけ伝えておく形でも大丈夫です。

夫の側にも、やり方が分からなかったり、疲れていたり、どこから手をつけていいか迷っていたりすることもあるようです。

ただ、これは夫の事情を決めつけるものではありません。

そういうこともあるようだ程度に、頭の片隅に置いておけば十分です。

言い方や、話し合いの準備を詳しく知りたいときは、こちらの記事を読んでみてください。

感謝は、夫を動かす手段ではなく、自分の気持ちの置き場

家事の話になると、「感謝を伝えるとうまくいく」「ほめると動く」といった話を目にします。

でも、私は、感謝を夫を動かすための作戦にしなくていいと思っています。

「ありがとう」と言えば夫が動くと決めてしまうと、動かなかった日に「やっぱり意味がなかった」という気持ちが残りやすいからです。

助かったときの「助かった。ありがとう。」は、条件でも作戦でもなく、自分の気持ちの置き場所です。

自分の気持ちとして「ありがとう」を素直に伝えられたら良いですね。

でも、もし、言いたくないのなら、今は、あなたの言いたくない気持ちを大切にしてください。

長く家事を引き受けてきた方ほど、「どうして私が感謝しなければいけないの」と感じるのは自然なことだと思います。

感謝を言えない自分を責めないでください。

夫に感謝を伝えるのは、本当に感謝を感じたそのあとでも良いのではないでしょうか。

うまくいかない日があっても、離婚か我慢かだけではない道がある

うまくいかない日があっても、離婚か我慢かだけではない道がある

頼んでも動かない日があっても失敗ではありません。

そんな日もあると思います。

たとえ、夫が変わらなくても、自分の線引きは自分で決めていけると私は考えています。

頼んでも動かなかった日の、自分の守り方

「今日はできなかった」を失敗と捉えないでください。

夫が動かなかったのは、あなたの頼み方が悪かったからとは限りません。

そんな日の小さな選択肢をいくつか挙げてみます。

  • その日は、家事を外に出し簡単にすませる(お惣菜にする、家電に任せる、など)
  • その家事は、一晩おいてから「やるかどうか」考える
  • 今日はやらないと決めて、別のことをする

夫に変わってもらえなくても、自分の線引きは自分で決めていけます。

手放す、外に出す、頼む。

その3つを、自分のペースで見直していく形でもかまいません。

ただ、ここまでの話には、前提があります。

家事をめぐるやりとりで、身の危険を感じたり、日常的に責められていると感じるときは、この記事の方法だけでは守りきれないことがあります。

そんなときは、お住まいの自治体などの公的な相談窓口にご相談ください。

身の危険が差し迫っているときは、ためらわず110番に連絡してください。

夫婦の楽な距離を探す

夫婦には、離婚か我慢かだけではない道もあると私は考えています。

家事を手放す、外に出す、分け合う。

その選択が、夫婦の距離を自分の楽な位置に近づけるきっかけになることもあるかもしれません。

近づきすぎて苦しい日は、少し間をあける考え方もあります。

家事の見直しは、そのための小さな工夫の一つです。

夫婦の楽な距離は人によって違います。

あなたにとっての楽な距離を、自分のペースで探していいと私は思っています。

もう少し先を知りたいときは、気になるものから読んでみてください。

子ども時代の経験とのつながりが気になるときは、こちら。

夫との価値観の違いが気になるときは、こちら。

夫が無関心に感じるときは、こちら。

よくある質問

頼んでも、やってくれません。何度頼めばいいですか?

回数よりも先に、自分の線引きを決めておくことをおすすめします。

手放す・外に出すを先に選べば、頼んだ結果に気持ちが振り回されにくくなることがあります。

夫の反応は人それぞれです。

夫のやり方が雑で、結局やり直してしまいます。

やり直したくなる気持ちは、自然なものです。

やり方は任せると決めて、出来栄えに口を出さない選択もあります。

どうしても譲れない点があれば、それだけを最初に1つ伝える形でも大丈夫です。

家事を手放したり外に出したりすることに、罪悪感があります。

罪悪感を覚えるのは、これまで丁寧にやってきたからだと思います。

家のことを一人で全部担う必要はありません。

無理のない範囲で、1つだけ試してみてください。

感謝を伝えるのが、夫の機嫌をとるようで抵抗があります。

その抵抗感は大切にしてください。

感謝は、夫を動かすための手段にしなくていいと考えています。

言いたくない日は、言わなくて良いのではないでしょうか。

全部私がやってきたので、いまさら頼むのが悔しいです。

悔しい気持ちは、当然のものだと思います。

頼む前に、手放す・外に出すを先に選んでも大丈夫です。

なお、身の危険を感じたり、日常的に責められていると感じるときは、お住まいの自治体などの公的な相談窓口にご相談ください。

身の危険が差し迫ったときは、ためらわず110番に連絡してください。

まとめ:全部を一人で抱えなくていい。自分の線引きから始めましょう

まとめ:全部を一人で抱えなくていい。自分の線引きから始めましょう

全部を一人で抱えなくて大丈夫です。

イライラの中身を分けて、自分の線引きを決めるところから、始めてみませんか。

この記事では、次のことをお伝えしました。

  • イライラは「量」「当たり前扱い」「頼む疲れ」に分けて見てみること
  • 見えない家事を書き出して、重いものに印をつけること
  • 手放す・外に出す・頼むを、自分で決めること

もしよかったら、今夜は気になる家事を3つだけ書き出してみてくださいね。

3つ書けたら、それだけで十分です。

うまくいかない日があっても、書き出した家事は、あなたがこれまで担ってきたものの確かな記録です。


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夫が家事しない  イライラの対処法

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この記事を書いた人

カウンセリング、リーディング、ヒーリング
薬剤師(漢方・薬膳に精通)

昭和39年生まれ、一男二女の母。
第一子のアトピーをきっかけに桶谷式母乳育児、栄養学、食育を学ぶ。
第三子の妊娠・出産・育児期は夫婦関係や健康にトラブルが続き心身共につらい日々が続いたので、心と体の回復を目指して漢方と心理学を学んだ。

その学びを深めていく中で、バーストラウマやインナーチャイルド、感情などの心の問題に向き合うことで状況を克服。
今では心と感情の専門家として、サービス提供をしている。

ミッションは、生きづらさを感じている方の心が軽くなり、日常の幸せに気づき、自分らしさを取り戻した人を増やすこと。

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