【習慣化のコツ】習慣化できない7つの理由を知ろう。

「人間は習慣の集合体である」という有名な言葉があります。

スコットランドの思想家デイヴィッド・ヒュームのこの言葉は、私たちの生活が習慣によって形作られていることを示しています。

毎朝起きて学校や職場に行き、帰宅してから寝るまで、私たちは習慣に従って行動しています。

新しい習慣を身につけることや、既存の習慣を断ち切ることは、とても労力が必要です。

特に優れた人々は、習慣の重要性をよく理解しています。彼らは、日々の積み重ねが将来的に大きな成果をもたらすことを知っています。

しかし、たとえ優れた人物であっても、習慣を身につけることは簡単ではありません。

ここでは、習慣化がもたらす大きな力を味方につけることの難しさについて考えてみましょう。

思わぬ気づきがあるかもしれませんよ?

この記事の目次

目標が大きすぎる

習慣化の背後には、達成したい大きな目標があるはずです。

しかし、その目標が大きすぎることが問題になることがあります。

小さな目標から始めることが大切です。

小さな目標はすぐに達成でき、達成感や自信、モチベーションを得られます。そして、徐々に大きな目標に向かって進むことができます。

このアプローチは心理学で「スモールステップの法則」として知られており、習慣化には欠かせない考え方です。

完璧主義に陥りすぎないように

習慣を身につけようとするとき、完璧を求めすぎて過度なプレッシャーを感じないようにしましょう。

習慣を形成するには、時間がかかります。

結果を急ぎすぎると、初期の高揚感から疲れ果ててしまうことがあります。

特に真面目な人は注意が必要です。「バーンアウト症候群」になることもあります。

好きでないことをしている

習慣にしようとしていることが、本当に好きなことか、興味があることかを考えてみましょう。

心理学では「内発的動機づけ」という概念があります。

これは、行為自体が楽しい、または好きだから行うということを意味します。

この状態の方が、集中力が高まり、良い結果を得やすくなります。

嫌なことを無理に行うよりも、好きなことを行う方が継続する可能性が高いです。

習慣に取り組む前に、自分が目指す方向を再確認することも有効です。

意志が弱く、周囲に影響されやすい

心理学では、人の性格を「内的統制型」と「外的統制型」に分類できます。

内的統制型の人は、自分の努力によって結果が変わると信じています。

一方、「外的統制型」の人は、結果が他人や環境によって大きく変わると考えることが多いです。

習慣を身につけることは、自分自身を変えることです。

もし自分が「外的統制型」であると自覚しているなら、小さなことから習慣にして、自分の努力で結果を変えることができるという成功体験を積み重ねることが大切です。

常により良い方法を探し続ける

たとえば、試験勉強を習慣にしようと思っています。

でも、勉強を始めてからもっと効果的な方法があるのではないかと考え続け、結局は本来の勉強に集中できなくなることがあります。

これは「青い鳥症候群」と呼ばれる現象で、習慣化の妨げになります。

習慣にしようと決めたら、成果が出るまで他の情報を避けることも一つの方法です。

学習による無力感

自分の努力が報われずに状況が変わらないと感じ続けると、自分には何もできないという無力感が心に刻まれます。

そうなると、「どうせ無駄だ」と諦めの気持ちが生まれ、変化を望む意欲が失われます。

このような場合は、いきなり大きな目標を達成しようとせず、毎日5分でも続けられる小さな習慣から始めて、徐々に自信を築いていくことが大切です。

そうすることで、過去の失敗を乗り越えることができるようになります。

習慣への依存

良くない習慣が身についてしまい、なかなかやめることができない場合があります。

すでに習慣になっていることを止めるのは簡単ではありません。

これを「習慣依存」と呼びます。

たとえば、タバコをやめようとしてもなかなかできない人が多いのは、ニコチンの依存だけでなく、習慣の依存が影響しているとされています。

このような悪い習慣を改善するには、その習慣の代わりとなる「代替行動」を見つけることが効果的です。

たとえば、ストレスが原因でタバコを吸ってしまう場合、ストレスを感じたときにゲームをしたり、歌を歌ったりしてリラックスすることができます。

口が寂しいときにタバコを吸うことがあるなら、ガムを噛んだり、キャンディーをなめたりして気を紛らわせるといいでしょう。

まとめ:習慣化するまでの3週間を乗り越えよう

いかがでしたか?

習慣化を妨げる要因はさまざまありますが、まずは3週間という期間を目標に続けてみることをおすすめします。

心理学者マックスウェル・マルツ博士によると、「マルツの法則」によれば、人が新しい習慣を身につけるのには約3週間かかり、それを超えるとその習慣が欠かせないものになるとされています。

以下のポイントを意識することで、この3週間という期間を乗り越え、人生をより良い方向に導くことができるでしょう。

  • 目標を小さく始め、スモールステップで進める
  • 完璧主義を避け、過度なプレッシャーをかけない
  • 自分の好きなこと、興味のあることに取り組む
  • 自分の意志を強く持ち、周囲に流されない
  • より良い方法を探しすぎず、決めた方法に集中する
  • 学習による無力感を克服し、小さな成功体験を積み重ねる
  • 習慣への依存を避け、悪い習慣には代替行動を見つける



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この記事を書いた人

感情カウンセリング
ヒーリング&リーディング
漢方薬剤師

大学卒業後、製薬会社の学術部で社員教育と医療関係者への情報提供に携わり、その後、整形外科病院で薬剤師として勤務、退職。
現在は、もっと元気にもっと自由になりたい方向けに感情カウンセリングを提供している。

昭和39年生まれ、一男二女の母。
第一子のアトピーをきっかけに桶谷式母乳育児、栄養学、食育を学ぶ。
第三子の妊娠・出産・育児期は夫婦関係や健康にトラブルが続き心身共につらい日々が続いたので、心と体の回復を目指して漢方と心理学を学んだ。

その学びを深めていく中で、バーストラウマやインナーチャイルド、感情などの心の問題に向き合うことで状況を克服。
今では笑顔を取り戻し、日々軽やかに過ごしている。

セッションでは、生きづらさを感じている方の心が軽くなり、日常の幸せに気づき、自分らしさを取り戻していただけるように心掛けている。

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