感情的な母親との関係に悩んでいませんか?
この記事では、母親との健康的な距離の取り方や、感情的な挑発にどう対処するかなど、具体的な方法を紹介しています。
以下のポイントを押さえて、自己成長への道を歩みましょう。
- 距離を保つ:攻撃的な行動から自分を守る
- 感情的な反応を避ける:挑発に冷静に対応する
- 退場する:怒りが爆発したら、簡潔に断ってその場を離れる
- 責任感を持たない:感情的な攻撃に対して責任を感じない
- 独立する:心の独立を目指し、健全な親子関係を築く
読み進めることで、感情的な母親との向き合い方が見えてくるはずです。
自分自身と母親のためにも、一歩踏み出してみませんか?
感情的な母親の特徴
感情的な母親にはいくつかの典型的な特徴があります。
母親の行動を思い返しながら、以下の特徴と照らし合わせてみてください。
- 怒りが突然爆発する(湯沸かし器のように)
- 怒りが始まるとコントロールが効かなくなる(耳を貸さない)
- 情熱的な行動(叫び声、悪口、怒鳴り声)
- 強い被害者意識と嫉妬(「私は被害者だ!」という思い)
- 過去の出来事に話が戻る(「あの時も、この時も…」)
- 自分が正しく、子どもが間違っていると思い込む(「当たり前だろう」)
- 都合の良いように事実を歪める(「あり得る→あったはず→絶対あった!」)
- 正しいことを指摘されると逆上し、さらに怒りを爆発させる(「私を否定するなんて許さない!」)
- 冷静になって聞くと、言っていることが一貫性がなく根拠がない(「さっきと言っていることが違う…」)
- 都合が悪くなると「うるさい!黙れ!」と言う(必殺技1)
- それでも解決しないと無視したり、黙り込む(必殺技2)
感情的な母親が抱える心理的課題
母親が感情的になる背景には、何らかの理由が存在します。
生まれつきの性格だけが原因ではなく、多くの場合、心理的な問題が関係しています。
(1)幼少期のストレスが蓄積された感情的な母親
たとえば、母親自身が愛情を受けず、否定や差別を受けて育った場合、幼少期からのストレスが常に彼女を悩ませていました。
子どもはストレスを発散する方法を知らないため、それが蓄積されてしまいます。
こうして子どもの頃に溜まったストレスは大人になっても消えず、いつ怒りが爆発するかわからない原因となります。
(2)親から怒りの表現を学んだ感情的な母親
母親が自分の親から怒りの表現を学んだ場合、子どもは親の行動を見て自分の振る舞いを身につけます。
例えば、母親が父親を激しく罵るのを常に目の当たりにしていれば、子どもも言葉遣いや声の大きさ、話す速さを真似ることがあります。
急に怒りを爆発させる親の姿を見続けることが、その影響かもしれません。
(3)感情をコントロールできない感情的な母親
怒りに慣れすぎると、感情と行動が直接結びついてしまう場合があります。通常、人は「感情→考え→行動」という順序で行動します。
しかし、怒りに慣れると、「考える」過程が欠け、「感情→行動」となってしまいます。
例えば、意見が異なる時、通常は「意見が違うね」と考えますが、感情と行動が直接結びついている人は、「ムカーッ!(感情)→怒る(行動)」と反応してしまいます。
怒っている時は、本人も感情をコントロールできず、相手を徹底的に攻撃し続けることがあります。
(4)自立心の欠如した依存型の感情的な母親
常に他人のせいにするタイプの親です。
本来は自分でストレスを解消すべきですが、まるであなたに責任があるかのように言い、あなたを利用してストレスを発散しようとするのは、依存型の親の典型的な行動です。
心が自立していないため、不平不満や悪口、被害妄想やねたみが多く、些細なことで被害を感じ、ストレスを溜め込んで爆発させることを繰り返します。
(5)自己防衛を求める感情的な母親
子どもの頃から否定され続けた親は、大人になっても自信を持つことができません。
そういった親は外では「良い親」を演じて賞賛を受け、自信のなさを埋め合わせようとします。
しかし、家では支配的になり、自分が一番であることを示すために家族を否定したり罵ったりします。
これも自信のなさを補う行動です。
差別されて育った親は、些細な一言で怒り出すことがあります。他人の冗談が通じず、バカにされたと感じて衝動的に反応します。
感情をむき出しにして攻撃することも珍しくありません。
これらはすべて、過去に心に傷を負った母親が自分を守るために反応していることです。
感情的な母親への対応策
ここに記されている内容は、感情的な母親に対する対応策のステップです。
ステップ1から5まで順を追って進むことが、母親に対する恐怖心と罪悪感を最小限に抑えるための秘訣です。
〈ステップ1〉 落ち着いて観察する
母親の過剰な反応に振り回されないよう心がけましょう。
まずは「落ち着いて母親を観察する」ことが重要です。
イライラしている母親は、ストレスをあなたに向けてきます。どのような形でストレスがぶつけられてくるのか、冷静に観察しましょう。
〈ステップ2〉 会話のやり取りを避ける
母親から投げられるストレスの「球」をわざわざキャッチする必要はありません。
受け取って返し続けると、終わりのない攻撃の対象になってしまいます。
母親はあなたがその「球」を受け取ると思っていますから、再びあなたに向けて投げてくるでしょう。
「イライラしたら球を投げればいい」という考えを持たせないようにしましょう。
母親を否定したり、自分の考えを理解してもらおうと説得したりするのも、球を投げ合っていることになります。
〈ステップ3〉 自分の感情を明確に伝える
自分の感情をはっきりと表明しましょう。
嫌なときは「嫌だ」と明確に伝えましょう。
しかし、その感情を母親に理解してもらう必要はありません。
否定されても、自分の正当性を主張する必要もありません。
それもまた球を投げ合っていることになるからです。
場をやり過ごすために謝るのも、問題解決を遅らせることになります。
なぜなら、それは母親の言い分を認めていることになるからです。
何も言わないのも、問題解決を先延ばしにしていることになります。
何も言わないということは、母親に自由に解釈させていいと許していることになります。
あなたにできることは、自分の感情を遠回しではなく、直接的に表明することです。
〈ステップ4〉 退場する
母親が怒りを爆発させたら、簡潔に断り、その場を離れましょう。
母親はあなたをターゲットにして、感情を爆発させています。
あなたを傷つけることに関心がなく、自分の利益のためだけに関わってきます。
「落ち着けないなら、話を聞くことはできない」と一言伝えて去りましょう。
断固とした態度で、「感情的な関わりは受け入れない」という意思を示しましょう。
〈ステップ5〉 責任感を持たない
これまでの感情的な関わりが効果を失ったことを悟った母親は、あなたを攻撃するために別の手段を取るかもしれません。
その時、多くの親は罪悪感を煽るような言葉を投げかけます。
- これまで育ててきたのに…
- あなたは冷たい
- 親不孝もの!
など。
しかし、それであなたが責任を感じる必要はありません。
親は自分に都合の良い状況に戻したいだけであり、あなたに責任があるわけではありません。
親子関係のパワーバランスが変わる時には、このようなことがよく起こります。
もし、退場することに罪悪感を感じるなら、あなたは真実を知るべきです。
それは、あなたが親のそばにいる限り、親は心の問題を抱え続け苦しむということです。
親は依存する先があるから依存するのです。
あなたがいるから、安心して感情的な母親でいられるのです。
感情的な性格は、親自身が変わろうとしない限り変わりません。
それにもかかわらず、あなたがこれまで通りそばにいることは、母親が本当の問題が自分自身の中にあることに気づく機会を奪うことになります。
また、最も恐れるべきは、あなた自身が解決できないほどのストレスを背負ってしまう可能性です。
もし将来あなたが親となり、子育てをする際に、嫌悪していた母親と同じ行動を取ってしまったら、さらに被害者を生み出すことになります。
まとめ
感情を制御できない母親は、あなたを徹底的に追い詰めて攻撃します。
そんな母親に対して、あなたが感情を剥き出しにして反応し続ける限り、母親の束縛から逃れることはできません。
可能な限り冷静に対処することが重要です。
以下のステップを実践することが重要です。
- 距離を保つ
- 感情的な反応を避ける
- 退場する
- 責任感を持たない
- 独立する
これらのステップを実践することで、感情的な母親との関係を改善し、自己成長を促すことができます。
これは母親にとって試練の時かもしれませんが、その苦しみを乗り越えることでのみ、母親の独立が実現します。
お互いが独立した自然な親子関係を目指しましょう。これまで異常だった関係が正常に戻るのです。
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