指示待ちタイプの人の特徴と心理。職場で対応のコツ。

職場には、周囲の空気を読んで行動する人がいる一方で、指示されたことしかしない人もいます。

指示に従うだけの行動を非協力的だと感じる人もいるかもしれませんが、実はそうした行動には理由があり、わざとそうしていることもあります。

このような人たちの心理や、どう接すれば良いかを解説します。

この記事の目次

指示に従うタイプの人の特徴

自主性の不足

指示されたことしかしない人は、自分から積極的に行動するのが苦手です。

他人の指示には従いますが、自分で何かを始めるのは難しいタイプです。

常に指示を待つ傾向があり、普段の判断も他人に頼りがちです。

自分の意見を言わない

指示に従うタイプの人は、普段から自分の考えをあまり表に出しません。

指示に対して疑問を持たず、自分から意見やアイデアを出さないのが特徴です。

上司に自分の意見が受け入れられないと感じると、何を言っても無意味と考え、ただ指示に従うだけになってしまいます。

質問しない

指示に従うタイプの人は、自分から質問することが少ないです。

わからないことがあっても、そのままで相手から声をかけられるのを待ちます。

指示されたことを終えると、何もせずにただそこにいるだけになります。

マニュアル依存

指示に従うタイプの人は、マニュアルをとても大事にします。

マニュアルに書いてあることはしっかりと守りますが、それ以外のことはしなくていいと思っていることがあります。

真面目な性格で、指示されたことはきちんと覚えますが、柔軟な対応は苦手です。

上司への従順さ

指示に従うタイプの人は、上位の立場の人に対して従順で、時には恐れを感じることもあります。

「上司の決定は常に正しい」という信念を持っているため、疑問を抱かずに指示された通りに行動します。

自分から積極的に行動することは、上司を軽視する行為と捉え、余計な問題を避けるために指示されたことだけを実行します。

指示に従う人の心理背景

否定的な体験の影響

指示に従う人は、過去に自分で判断して行動した結果、不快な体験をしたことがあるかもしれません。

自分の判断が正しいと思っていたにも関わらず、「勝手なことをするな」と叱られた経験があるため、指示されたことだけを実行するようになります。

周囲への関心の欠如

指示に従う人は、周囲の状況に対して関心が薄い傾向があります。

気配りができる人は周囲をよく観察し、何をすべきかを理解しますが、そうでない人は自分には関係ないと考え、周囲が問題を解決すると思っています。

自信の不足

指示に従う人は、しばしば行動に自信を持てません。

新しい仕事に対して緊張するのは普通のことですが、自信がある人は前向きに取り組み、わからないことがあれば積極的に質問します。

一方で、自信がない人は「自分はまだ経験が足りない」とか「他の人の方が上手にできる」といった消極的な考えを持ち、指示を待つ傾向があります。

避ける傾向

指示に従う人の中には、回避主義の傾向がある人もいます。

自分から行動を起こすと、その結果に責任を取らなければならないと感じています。

他人の指示に従うことで、自分だけが責任を負うことを避けることができると考え、他人の指示を待つことが多いです。

興味の欠如

指示に従う人の中には、現在の仕事に対して興味が薄かったり、仕事に価値を感じていない人もいます。

転職を考えているか、生活のために働いているだけで、仕事に対する情熱がないため、やる気が出ないことがあります。

不満や悩みがある

指示に従う人が最低限の仕事しかしない場合、職場に対する不満や悩みが原因の可能性があります。

例えば、努力が給料に反映されないなど、会社の制度や待遇に不満がある場合、やる気を失ってしまうことがあります。

指示に従う行動を改善する方法

仕事の目標を理解する

指示に従う人は、仕事の全体的な目標を理解していないことがあるため、何をすべきかを把握し、どのような役割を果たしているのかを考えることが大切です。

目標がはっきりしていれば、指示がなくても自分で次の行動を決めることができます。

手本となる人を見習う

指示以外の行動をとって叱られることもあるかもしれませんが、周りの人の行動を観察してみましょう。

仕事ができるとされる人がどのような気配りをしているのかを見て、自分にできることを真似したり、周りが喜ぶ行動を積極的にとることで、非協力的と見られなくなるでしょう。

予想外の問題への備え

柔軟な対応が苦手な人は、予期せぬ状況に備えて事前に対応計画を立てておくと安心です。

問題への対応策や準備すべきことをあらかじめ考えておくことで、落ち着いて対処できるようになります。

自分の意見を伝える

普段、自分の考えをあまり言わない人は、指示に従うだけの人と思われがちです。

ふと思いついた疑問やアイデアを上司に伝えてみましょう。

そうすることで積極的だと評価される可能性があり、仕事に関する知識を学んだり、新しい仕事を任されることもあるかもしれません。

指示に従う人への対応

質問しやすい環境を作る

指示に従う人が新人の場合、分からないことを気軽に質問できるように声掛けすることが大切です。

「前に説明したよね?」や「何回言えばわかるの?」といったプレッシャーを与える言葉は避けましょう。

「質問したら怒られる」と感じさせてしまうと、わからないことを自分で判断して進めてしまい、大きな問題を引き起こす恐れがあります。

普段から報告、連絡、相談がしやすい雰囲気を作ることが大事です。

相手の話を聞くこと

日常的に相手の話を聞くことも重要です。

上司が部下の意見を聞かなければ、部下は何を言っても意味がないと感じ、指示を待つ姿勢になりがちです。

また、以前ほどやる気がないように見える人は、職場や人間関係の悩みを抱えているかもしれません。

上司は、部下が悩んでいるかどうか、相談に乗ることを考えてみましょう。

目的の明確化

指示されたことだけをする人は、その指示の背景にある目的を理解していない場合があります。

指示を出すだけでなく、その作業がどのような最終目的につながるのかを説明することが大切です。

作業の意味を理解すれば、自ら積極的に行動するようになるかもしれません。

自立思考の促進

指示されたことだけをする人には、あまり細かく指導しすぎないことも重要です。

分からないことはしっかり教えますが、自分で解決できる問題は自分で調べるようにさせましょう。

全てを丁寧に教えてしまうと、自分で考える必要がないと思い込み、指示待ちの態度が強くなる恐れがあります。

冷静な対応を心がける

業務でのミスに対して、怒りたくなることもありますが、感情的な反応を続けると、相手はミスを恐れて消極的になるかもしれません。

特に新人は未経験でミスが多いので、常に叱ると萎縮してしまいます。

トラブルが起きた時の対応も考えておくことで、冷静に対処できるようになります。

得意分野を活かす

指示されたことだけをする人でも、得意分野があれば、それは信頼できる仕事ぶりだと言えます。

詳細な指示を文書にしておけば、正確にタスクをこなす能力を生かせる場合があります。

柔軟性よりも正確性が重視される仕事に向いていることが多いので、集中してできる作業を任せると良いでしょう。

まとめ:指示待ち人間が自発的に働くために

指示に従うタイプの人は、自主性の欠如や自信の不足、周囲への無関心などから、指示されたことのみを行う傾向があります。このような人への対応としては、目的の説明や自立的な思考の促進、冷静な対応、得意分野の活用などが重要です。具体的には、以下のようなポイントが挙げられます。

  • 作業の目的や全体像を明確に説明する
  • 自分で解決できる問題は自ら調査させる
  • ミスに対しては冷静な対応を心がける
  • 得意分野を活かす業務を任せる

これらの対応を通じて、指示に従うタイプの人も自発的に行動することが増え、職場全体の効率と雰囲気が向上することが期待できます。

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この記事を書いた人

カウンセリング、リーディング、ヒーリング
薬剤師(漢方・薬膳に精通)

昭和39年生まれ、一男二女の母。
第一子のアトピーをきっかけに桶谷式母乳育児、栄養学、食育を学ぶ。
第三子の妊娠・出産・育児期は夫婦関係や健康にトラブルが続き心身共につらい日々が続いたので、心と体の回復を目指して漢方と心理学を学んだ。

その学びを深めていく中で、バーストラウマやインナーチャイルド、感情などの心の問題に向き合うことで状況を克服。
今では心と感情の専門家として、サービス提供をしている。

ミッションは、生きづらさを感じている方の心が軽くなり、日常の幸せに気づき、自分らしさを取り戻した人を増やすこと。

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