アラフィフからひとり旅にでかける人が増えています。
一方、出かけたいと思いながら出かけられない人もいます。
当サイト「あめのそよかぜ」でもひとり旅の記事はアクセスが多いです。
ひとりは孤独で寂しい悲しいと思う人。
ひとりぼっち、孤独感は一体どこから生まれたのでしょうか。
そして、ぼっちは本当に寂しいことなのでしょうか。
ひとりぼっちの体験は誰しも持っている
ひとりぼっちになる体験がないという人はいません。
大なり小なり、ぼっちの体験を持っています。
どうなったらひとりぼっちと感じるの?
あなたはどうなったらひとりぼっちと感じますか。
幼い頃のお留守番、
はじめてのおつかい、
ひとり寝を始めた時…。
友だちや家族一緒にいるけれど同じように楽しめない時、
友だちには恋人がいるのに自分にはいない時。
友だちからいじめられたけど誰も助けてくれなかった時、
親や先生から理不尽に怒られた時。
人によって答えが違うかもしれませんが、ひとりぼっち体験って案外多いものです。
私は、クラス替えの度に仲の良い友だちと離れてぼっちを感じていたのを思い出します。
なぜいつも仲の良いお友だちと引き離されるのかと悲しくて、学校に行くのがいやでした。
けれど、寂しさや悲しさを見せたくなくて、「ひとりでも平気だもん」と強がっていました。
素直に「同じクラスになれなくて嫌だ」と言えませんでした。
きっと、先生や友だちは「あの子はひとりでも大丈夫、しっかりしている子だ」と思っていたと思います。
不平不満は言うものじゃないと育てられたので、嫌だなんて言ってはいけないと我慢して、離れ離れになった友だちが新しいお友だちと仲良くなるのをうらやましく見ていました。
寂しさもありました。
ひとりぼっちをどう感じるかは人によっても違います。
クラスが離れても全く平気な子もいます。
隣のクラスに行って友だちに声をかけたり、すぐに新しい友だちを作れる子はひとりぼっちとは感じないかもしれません。
いえいえ、ひょっとしたら感じているからこそ、積極的にお友だちを作っていたのかもしれません。
感じ方や行動は人によって違います。
ここでお伝えしたいのは、人がどう言おうが、人からどう見えようが、あなたが自分をひとりぼっちを寂しい悲しいと思うならそう感じていい!ということです。
ひとりぼっちの自分はダメなやつだと否定しないで欲しいのです。
すべての人は、大なり小なりひとりぼっちの体験を持っています。
どう感じてもいいのです。
傷ついた体験がぼっちをが寂しい悲しいものにする
ひとりぼっちが寂しい悲しいものだと思うのは、ひとりぼっちが寂しかった、悲しかった、つらかったと感じた体験が根っこにあるからです。
過去にぼっちのネガティブな体験があると「もうあの時と同じ想いをしたくない」から、嫌な、避けたいものにしてしまいます。
その体験はもう覚えていないかもしれません。
覚えていなくても、あなたの内側に記録されていて、多くの場合、人との関わりの中で、過去のひとりぼっちの寂しさや悲しさが浮かびあがります。
人とつながりたいのにできない私。。。
「ひとりぼっちは寂しい」と感じる裏には、人とつながりたいという想いや欲求が隠れていることがあります。
人はひとりでは生きていけないから、誰かと関わりたいというのは本能的な欲求と言えるかもしれません。
このような欲求があると、友だちがいっぱいいる人が人の輪の中で楽しそうにしているのを見ると、自分にはそのようなものはないんだと寂しくなります。
あるいは、悲しくなります。
あなたが感じる「寂しい」はどのような寂しさですか。
私のことをわかって欲しい・・・
同じように「ひとりぼっちは悲しい」の裏を見てみると、自分のことをわかって欲しい、理解してほしいという想いや欲求がありそうです。
嬉しい時、悲しい時、つらい時。
誰かが寄り添ってくれて、自分の今の気持ちに触れてもらえたら、わかってもらえたら心が軽くなります。
救われた心地がします。
わかって欲しい、認めて欲しいという欲求も誰もが持っているものです。
その欲求がどれくらい大きいか、または満たされているかでぼっちの感じ方は変わってきます。
あなたの「悲しい」はどのような悲しさですか。
ひとりぼっちにもいいところがある
ひとりぼっちにまつわる寂しい悲しい気持ちと反対に、ぼっちにもいいところがあります。
この世の中、この人生、すべてには裏と表、メリットとデメリット、ポジティブとネガティブがあります。
ひとりぼっちも同じ。
嫌な想いを感じることもあれば、「いや~ひとりっていいね」と思う時だってあります。
ぼっちのいいところもみていきましょう。
ひとりでも全然平気な時がある
トイレに一人で行くことにひとりぼっちを感じますか?
トイレには一人で行きますよね。
幼い頃はトイレが怖くて親についてもらわないと無理だったかもしれませんが、大人になって誰かと一緒でなきゃ用を足せないってことはそうないでしょう。
でも、トイレに行く時にひとりぼっちがあるとしたらどういうシチュエーションでしょうか。
みんながトイレに行く時に、自分だけ声をかけてくれないとか、ひとりだけ置いて行かれたとかでしょうか。
そう、人との関りによってぼっちを感じていますね。
もうひとつ。
好きな趣味に没頭している時はどうですか。
ひとりぼっちを感じますか。
誰からも放っておかれるほうが、集中できて、自分の趣味を楽しめることがあります。
好きな趣味に没頭している時は、ひとりの世界。
自分に集中し、誰かとの関わりを求めていない時です。
楽しめるポイントにフォーカスしてみよう
ひとりぼっちは、必ずしも寂しい悲しいものではありません。
ひとりを楽しめている時もあります。
寂しい悲しい面にフォーカスが当たり過ぎているのかもしれません。
なので、ひとりで楽しめる状況にフォーカスしてみましょう。
- 好きなアーティストの音楽を聴く時はどうですか?
- ゆっくりお風呂に入りたい時はどうですか?
- 読書をしている時は?
- 美術館では?
- ドライブする時は?
ひとりぼっちには、誰の目も気にすることのない自由さもあると思いませんか。
思い切ってぼっちを感じてみると案外大丈夫かも
「ひとりぼっち=寂しい悲しい」のは過去の体験からくる反応パターンともいえます。
思い込んでしまっているものでもあります。
「ひとりぼっち=寂しい悲しい」の思い込みが大きく膨らんで、本当にそうなのか疑問を差しはさむ余地がない状態になっているのです。
この場合、思い切ってひとりぼっちにチャレンジして、案外大丈夫な自分を見つけていく、育てていくと反応パターンが崩れて平気になってきます。
最初の「ひとりになる」決断が一番高いハードルになります。
ここの一歩。
ここのコミット。
ぜひ持ってみて。
次に。
ひとりぼっちになった時に過去の未消化な感情が出てくることがあります。
寂しい悲しい感情が出てきたらしっかり感じてみてください。
そして、何が寂しいのか、何が悲しいのか、自分を観察してみてください。
ちょっと他人事のように自分を客観的に見るのがコツです。
これができると、ぼっちの体験と寂しい悲しいが切り離れていきます。
どうしてもぬぐえないひとりぼっち
ひとりぼっちにはポジティブな面もあること、そして、ぼっちを克服するコツををお伝えしました。
それでもぬぐえないぼっちの悲しさや寂しさがあるとしたら、生まれた時に起きた出来事が原因かもしれません。
バーストラウマと呼ばれる心の傷です。
今生でのぼっちの原体験は出生時にある
出生時の心の傷(バーストラウマ)によって、ひとりぼっちの不安、怖さ、悲しさ、寂しさが刻まれていることがあります。
赤ちゃんはひとりでは生きていけません。
誰かがそばにいて、お世話をし育ててくれないと。
それなのにひとりになったら…。
バーストラウマの原因をあげてみます。
- 現代医学に基づいた出産法をとること。
- 生まれてすぐに、赤ん坊が新生児室に連れて行かれ、一定期間、そこで過ごすこと。
- 生後から3ヶ月間、母親があまり抱いてやらないこと。
- 赤ん坊がおなかにいる時、母親が強い肉体的・精神的苦痛を受けていること。
- 陣痛促進剤などをもちいていること。
- 帝王切開・吸引分娩などで生まれていること。
- 陣痛や出産が始まることにより、へその緒からの酸素と血液が途絶え、赤ん坊が酸欠状態になり、死の恐怖を覚えること。
- 難産などで、赤ん坊が蘇生処置を受けていること。
- 笑気ガスやモルヒネを出産時に用いていること。
- 母親の心音を聞かせてやらない形で赤ん坊を抱き続けること。
- 母乳をあまり飲ませなかったこと
このような状況だと、赤ちゃんは生きることに不安や怖さを感じるでしょうし、お母さんと離れている時間が長くスキンシップが得られないとひとりぼっちを感じます。
バーストラウマは、成長していく子どもの心の奥底にあり続け、心の傷を強めていきます。
あなたのぬぐってもぬぐえないぼっちの寂しさ悲しさは、ここにあるのかもしれません。
出生時のトラウマを解消するには?
では、出生時のトラウマ(バーストラウマ)にどう対応したらよいでしょうか。
お母さんのお腹にいた頃のことや生まれた時のことを覚えていますか。
私は覚えていないです。
誘導催眠で何となくこんな感じかなというのは出てきたことはありましたが、実感はありません。
こういう人がほとんどだと思います。
覚えていないバーストラウマを癒すには、心理学的アプローチ、退行催眠、修行、瞑想、ヒーリングが考えられます。
修行や瞑想は自分でできる方法ではありますが非常に時間がかかります。
また、その他の方法は、プロの力を借りて行うことになります。
いずれにしても解消できる可能性はあるので、やってみる価値はあると思います。
まとめ
ひとりぼっちが寂しい悲しいのは、過去の体験で人との関わりの中でそう感じたからです。
ひとりの自由さ楽しさに気づいて、人生をより楽しめるように思い切って一歩踏み出してみませんか。
ひとりで何かをやってみる。
小さなことからでよいのでやってみましょう。
そして、どうしても自力では無理という時は専門家の力を借りてみましょう。
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