【モラルハラスメントとは】モラハラの行動や態度、その影響と対処法について

人間関係で起こりうる問題の中でも、最近特に注目されているのがモラルハラスメント、通称モラハラです。

多くの人がモラハラについては何となく知っていますが、具体的にどのような行為が該当するのか、また遭遇したときにどう対応すれば良いのかについて知りたがっています。

この記事では、モラハラの定義、該当する行為の心理的背景や特徴、そして被害を受けたときの対処法について解説します。

この記事の目次

モラルハラスメントって何?基礎知識

モラルハラスメントは、倫理や道徳を意味する「モラル」と、嫌がらせを意味する「ハラスメント」を組み合わせた言葉で、道徳に反して相手を嫌がらせる行為のことを指します。

このような行為には、職場や家庭で見られる無視や暴言、わざと不機嫌な態度をとることなどがあります。

モラハラとパワハラの違い

よく混同されがちなモラハラとパワハラですが、両者の間にははっきりとした違いがあります。

パワハラは、上下関係の権力を背景にした嫌がらせですが、モラハラは立場に関わらず、倫理に反する形での嫌がらせを指します。

モラハラの具体例

モラルハラスメントには、相手を侮辱したり、自尊心を傷つけるような行為が含まれます。

これにより、被害者は自信を喪失し、自己嫌悪に陥ることもあります。

以下では、モラハラに該当する行動や態度についての具体例を挙げています。

【家庭内で見られる問題】モラルハラスメントの事例

家族の間で、特に夫婦や親子の関係では、モラルハラスメントが顕著に起こりやすい状況にあります。

家庭という閉じた空間でのこの問題は、被害者が自身が受けている被害を見過ごしやすいものです。

ここでは、特に夫婦や親子間でよく見られるモラハラの典型的な例をいくつか紹介します。

家族1. 言葉での攻撃

モラルハラスメントでは、相手の人格や能力を否定する言葉がよく使われます。

たとえば、些細な間違いを指摘して、「そんなこともできないのか」「もっと考えて行動しろ」と相手を非難することがあります。

更に、「お前は何をしてもダメだ」といった、相手の存在自体を否定するような言葉で精神的なプレッシャーをかけるのが特徴です。

家族2. 威圧的な振る舞い

モラハラは言葉だけでなく、威圧的な態度や行動によっても行われます。

例えば、子供が親に話しかけたときに、無視をする、舌打ちをする、怒った顔で「何?」と詰め寄るなど、相手を恐れさせるような行動がこれにあたります。

これらの行動は、相手に抑圧感を与え、自由に意見を言えない環境を作り出します。

家族3. 価値観の押し付け

モラルハラスメントには、自己の価値観を相手に強要する行為も含まれます。

「配偶者は常に支持するべき」「子供は親の言うことを聞くべき」といった、自分の信じる規範を一方的に押し付け、家族が異なる意見を持つことを許さない姿勢は、相手の自由や感情を尊重しないことに繋がります。

家族4. 経済的な束縛

家庭内でのモラルハラスメントは、経済的な側面からのコントロールを試みることもあります。

例えば、配偶者に働くことを許さず、しかも足りない生活費しか渡さないことで経済的に依存させ、その上で「生活費をやりくりできないのはお前のせいだ」と責め立てる行為です。

これは、精神的な負担を増大させるだけでなく、相手を支配下に置く手段となり得ます。

【恋愛関係で起こる問題】カップル間のモラルハラスメント事例

家庭内だけでなく、恋愛関係でもモラルハラスメントは発生します。

恋人関係は法的な束縛がなく、理想的には自由で平等なものですが、実際にはこのような問題が起こることがあります。

以下では、特に彼氏と彼女の間で見られるモラルハラスメントの事例を挙げていきます。

恋人1. 監視と支配行為

モラルハラスメントをする人は、自分の不安から恋人の行動を過剰に監視し、コントロールしようとします。

相手への異常なまでの心配や関心から、学校や仕事の時間でも頻繁に連絡を取り、居場所や行動を細かく知ろうとすることがあります。

時には、GPSを使って相手の位置を常に把握しようとするような行為も見られます。

恋人2. 自己の価値観の強要と人格攻撃

モラルハラスメントを行う人は、自分が相手より優れていると感じ、その過程で相手を貶めるような発言をします。

「そんなこともできないのか」「お前に生きる価値があるのか」といった極端な人格攻撃や、「私がいるから君の生活が改善された」といった優越感を示す発言は、カップルの健全な関係を崩壊させます。

恋人3. 自己中心的な要求

モラルハラスメントをする人は、相手の立場や感情を無視し、自分の欲求を押し付けます。

例えば、忙しい時でも無理に連絡を求めたり、難しい予約を取っておいたデートプランを自分の気分で突然キャンセルするなど、自己中心的な振る舞いをします。

このような行為は、相手への尊重が欠けており、関係性において自分を優位に置こうとするものです。

カップル間での感情の急変

モラルハラスメントを行う人は、感情が不安定で、その日の気分によって恋人に対する態度が大きく変わることがあります。

良い気分の時は愛情深く接することもありますが、気分が悪くなるとちょっとしたことで怒り出し、厳しい言葉を投げつけます。

争いが起こった時に、たとえ自分に非があっても、相手のせいにしてしまい、「そんな言い方が許せない!」と話の本題から逸らしてしまうことがあります。

いったん怒りが始まると、落ち着くまでに時間がかかり、これがモラルハラスメントの対処を難しくしています。

【職場での人間関係】モラルハラスメント事例

職場では、上司や先輩、時には同僚間でもモラルハラスメントが発生しやすい環境があります。

ここでは職場でよく見られるモラルハラスメントの行動や態度について紹介します。

職場1. 意図的な無視と情報の遮断

職場のモラルハラスメントでは、意図的に相手を無視し、情報共有をしないことで孤立させる行動が見られます。

挨拶しても反応がない、会議での意見がスルーされるなど、コミュニケーションの断絶を図ります。

これは、加害者が自分の力を誇示しようとするために行う行動で、被害者は強いストレスを感じることになります。

職場2. 人を貶める発言と根拠のない噂の流布

職場でのモラルハラスメントには、人の評判を下げるような発言や、根も葉もない噂を流すことが含まれます。

「あの人は仕事ができない」「不倫しているのでは?」といった、悪意のあるコメントを他人に言いふらし、対象者の立場を悪化させることが目的です。

これらの攻撃は集団で行われることもあり、被害者を精神的に追い詰めます。

職場3. 業務を妨害し失敗を誘う行為

職場でのモラルハラスメントには、わざと業務に支障を出すような行為も見られます。

重要な情報を故意に伝えなかったり、報告すべきことを省略することで、相手がミスを犯すように仕向けます。

このような行為は、被害者が職場内での信頼を失う原因となり、大きなストレスを与えます。

職場4. 職場での過重労働の強制

職場で見られるモラルハラスメントの形態の一つに、不当に過大な仕事量を意図的に課す行為があります。

自分に都合のいい業務のみを選び取り、困難で時間がかかる仕事を他人に押し付けることにより、相手を精神的、肉体的に追い詰めます。

この行為によって、被害者は過度な残業を余儀なくされたり、本来の仕事の質が下がったりすることで、職場内の評価が下がる可能性があります。

加害者はこのような状況を自己のストレス発散や優越感を得るために利用しています。

モラルハラスメントが発生する心理的背景と動機

相手に対して不当な圧迫感を与えるモラルハラスメントは、深刻な心理的影響を及ぼす行為です。

この行動を取る背後には、加害者が自覚的であるかどうかにかかわらず、共通する心理的な動機が存在します。

以下では、モラルハラスメントを行う人々の一般的な動機と心理を掘り下げてみます。

動機と心理1. 行為への無自覚

モラルハラスメントを行う人は、しばしば自分の行動が相手にストレスを与えているという自覚がありません。

彼らは「問題は相手にある」と考え、自分の行為が相手を傷つけていることに対して謝罪する意思を持たないことが多いです。

自分の求める環境や仕事の進め方が当然の権利と捉え、相手がそれに応えなければならないという考えに基づいています。

動機と心理2. 支配する欲求

モラルハラスメントを行う人には、相手に対する支配欲求が強く見られます。

職場の階層制度があっても、それだけで満足せず、自分の優位性をさらに相手に示そうとする心理が働きます。平等であるべき関係でも、自分が支配的な立場にあることを確認したいという強い動機から、相手をコントロールしようとする行為に出ることがあります。

動機と心理3. ストレス発散を目的とした行動

モラルハラスメントを行う人は、しばしば自分の感情をコントロールするのが苦手で、ストレスを効果的に管理する方法を知らないことが多いです。

日々のストレスやイライラが溜まっていき、それを適切に処理できないと、自分より立場が弱い人に対してその不満をぶつけることでストレスを発散しようとします。

このような行為は、一時的な安心感を提供します。

自らが積極的に何かをすることなく、またお金もかからないため、歪んだストレス発散法として利用されることがあります。

動機と心理4.愛情や忠誠心を試す行動

モラルハラスメントをする人は、時に自分の社会的地位や人間関係に対する不安を持ち、その不安を解消するために周りの人たちの愛情や忠誠心を試すような行動を取ります。

親密な関係や職場での役割において、自分がどれほど大切にされているかを確かめたいという欲求が背景にあります。

相手が自分にどれだけ愛情を持っているか、また仕事に対する熱心さを確認するために、わざと難しい状況を作り出したり、不合理な要求をしたりして、相手の反応を見ます。

動機と心理5.隠された甘えの表れ

モラルハラスメントを行う人の中には、実は深い依存心や甘えたい気持ちを持っている人がいます。

これらの感情を素直に、また適切に表現するのが難しく、結果としてモラハラという形で間接的に相手の注意を引こうとします。

不器用さや恥ずかしさから、愛情表現が攻撃的な言動や過干渉の形で出てしまうことがあり、それが相手に精神的な負荷をかけることになります。

これらの行動は、本人にとっては相手との距離を縮める手段かもしれませんが、実際には二人の関係を傷つけることになりがちです。

モラルハラスメントをする人の特徴と背景

言葉や行動で相手に精神的な苦痛を与えるモラルハラスメントは、性別に関係なく特定の性質を持つ人によく見られます。

この記事では、モラルハラスメントを行う人の共通の特徴とその背景にある原因を5つ紹介します。

特徴と背景1. 周囲の状況による態度の変化

モラルハラスメントを行う人は、外部環境に応じて自分の態度を大きく変える傾向があります。

対外的には魅力的で理想的な姿を演じ、周りからの評価が高い一方で、プライベートや職場では冷酷な一面を見せることがあります。

特徴と背景2. 深い関係を築けない

モラルハラスメントを行う人は、自分の本当の姿を知る人と長く深い関係を保つことが難しいです。

過去に行ったモラルハラスメントのせいで、古い友人や前の恋人からは避けられがちで、結果的に親密な関係を築くことができません。

一見すると人付き合いが上手に見えますが、時間が経つにつれてモラルハラスメントの傾向が現れ、人々が離れていきます。

特徴と背景3. モラルハラスメントを受けた過去

モラルハラスメントを行う人の中には、過去に自分も同じような苦痛を経験した人がいます。

家庭での親からの暴言や恋愛関係での過度な束縛などの経験は、彼らが成人した後の行動パターンに影響を与えています。

これらの経験から、彼らは無意識のうちに受けた苦痛を他人に対しても行うようになります。

特徴と背景4.過去の裏切りによる防御反応

モラルハラスメントに傾く人の中には、過去に受けた裏切りが深く影響している場合があります。

職場での成果の横取りや愛する人の裏切りなど、信頼していた人からの裏切りは深い傷を残し、「もう二度と同じ過ちを繰り返さない」と強く心に誓わせます。

このような経験から生じる不信感は、新しい関係でも相手を試すようなモラルハラスメント行為へとつながり、自己防衛のための歪んだ手段となってしまいます。

特徴と背景5.コミュニケーションの苦手さが引き起こす攻撃性

モラルハラスメントを行う人の中には、根本的にコミュニケーションを苦手とする内向的な性格の人もいます。

自分の思いや意見を上手く伝えられないことによるフラストレーションが、攻撃的な行動や言葉へと変わってしまいます。

これらの人は、自分の弱みをさらけ出すことを恐れ、相手に先手を打って攻撃することで自分を守ろうとします。その結果、言葉による攻撃や過度な支配行為といった形で表れることが多いです。

モラルハラスメントを受けやすい人の特徴

モラルハラスメントは、家庭や職場の人間関係における重大な問題ですが、特定の特性を持つ人はこれを特に受けやすいです。

これらの人の共通点は、自己主張が苦手で我慢強いことです。

自己抑制と忍耐力

モラルハラスメントを受けやすい人の特徴として、自分の意見や感情を内に留めがちな傾向があります。

たとえ不当な扱いを受けても、「相手が悪い日を過ごしているだけ」と自分を納得させ、反論を避けることがあります。

この忍耐強い態度は、時に相手に自分をさらに攻撃する機会を与えてしまいがちです。

対立を避けようとするあまり、自己犠牲を選ぶことが、モラルハラスメントの悪循環を加速させてしまう原因の一つとなっています。

過剰な他人への配慮

モラルハラスメントに遭いやすい人は、周りへの気配りが非常に細やかです。

彼らは他人の気持ちを敏感に察知し、自分の意見や感情を後回しにしてしまうことがよくあります。

この行動は、抵抗せずに何でも受け入れるような姿勢を示し、モラルハラスメントをする人にとって攻撃しやすい対象になりがちです。

過度の思いやりは、自分を卑下してしまい、それが相手の行動を助長することに繋がります。

異常な責任感と尽くす性格

モラルハラスメントに遭いやすい人の一つの特徴は、極端な責任感と他人への献身です。

彼らは職務や人間関係で自分を犠牲にし、他人の要求を満たそうとします。

業務範囲外の仕事を引き受けるなど、自分をないがしろにする傾向が、モラルハラスメントをする人から見ると狙い目になります。

このような尽くす行動は、自己の価値を他人の幸福や成功に依存させ、自分の健康や幸せをおろそかにしてしまうことがあります。

自己評価の低さと自己過小評価

モラルハラスメントに遭いやすい人は、自己評価が低く、自分の能力や価値を低く見がちです。

成功や長所よりも失敗や短所に目を向け、「自分は足りない」「他の人に比べて価値がない」と自覚することが多いです。

このような自己認識は、モラルハラスメントをする人にとって攻撃しやすい対象となります。

自信の不足は、加害者に対する抵抗力を弱め、被害者をさらに脆弱な状態にします。

モラルハラスメント被害時の対応策

モラルハラスメントの被害に遭った時、状況は徐々に悪化する可能性があり、場合によっては法的対応が必要になることもあります。

ここでは、被害を受けた時に取るべき対策を紹介します。

これらの準備は、被害が客観的に認識され、自己を守るためにも重要です。

1. モラルハラスメントの証拠を録音する

モラルハラスメントに遭遇した時、外部からの支援を求める際には、具体的な証拠の提出が非常に重要です。

特に、相手の不適切な行動が客観的に証明できるものがないと、適切な助けやアドバイスを得るのが難しいです。

そのため、相手の暴言や長時間の非難を音声で録音することを推奨します。

ICレコーダーやスマートフォンの録音アプリを利用して、モラルハラスメントの瞬間を記録し、その証拠を確保しましょう。

2. モラルハラスメントの詳細を日記につける

モラルハラスメントの事実を残すもう一つの方法は、日記をつけることです。

相手から受けた言葉や行動、その時の自分の感情を可能な限り詳細に書き留めることが重要です。

この日記は、事後に作り話されたものではないことを示す信頼性を高めるため、具体的な記述を心がけましょう。

3. 電子メッセージの証拠を保存する

モラルハラスメントは、直接のやりとりだけでなく、SNSやメール、LINEなどの電子的な方法でも行われます。

加害者からの不適切なメッセージは、スクリーンショットで記録し保存しておくことが重要です。

特に公開されているSNSの投稿は強力な証拠になるので、しっかりと管理しておきましょう。

モラルハラスメント被害への具体的な対策

パートナーや職場の人からのモラルハラスメントは、被害者に深刻なストレスを与えます。

このような困難な状況から脱出し、自分の人生を取り戻すためには、積極的に対応策を実行することが求められます。

以下では、モラルハラスメントに直面した時に採るべき実践的な対応策について説明します。

パートナー間での対応策5つ

パートナーや配偶者からのモラルハラスメント対応は、しばしば後手に回りがちです。

しかし、その精神的な影響の深刻さを鑑みると、ためらうべきではありません。

ここでは、恋人や夫婦間でモラルハラスメントに立ち向かうための効果的な方法を5つご紹介します。

パートナー1. モラルハラスメントと認識させる

モラルハラスメントをしているパートナーには、まずその行為がモラルハラスメントであると自覚してもらうことが重要です。

多くの場合、加害者は自分の振る舞いが相手にどれほど影響を与えているのかを把握していません。

モラルハラスメントについてのチェックリストを活用したり、はっきりと「これはモラルハラスメントです」と指摘することで、行動の深刻さを理解させることができます。

パートナー2. 自分の感情をはっきり伝える

モラルハラスメントをする人は、その行為でストレスを解消していることがあります。

加害者が自分を下に見ていると感じても、何を言っても大丈夫だと考えてしまうことがあります。

「この状態はもう耐えられない」「これ以上我慢することはできない」といった自分の感情を具体的に伝えることで、関係の危機を実感させ、改善への一歩を促すことができます。

パートナー3. 第三者の助けを借りる

カップル間のモラルハラスメント問題を二人だけで解決しようとすると、感情が高ぶりやすくなります。

この場合、共通の友人や知人に相談し、加害者に話をしてもらうと良いでしょう。

第三者からの客観的なアドバイスは、加害者にとっても考えを改めるきっかけになり得ます。

パートナー4.パートナーとの衝突で自分が正しい場合は譲らない

モラルハラスメントに長く耐えていると、問題を早く解決しようとして自分が悪いと認めることがあります。

しかし、このような対応は根本的な解決にはならず、かえってモラルハラスメントを助長することにつながります。

そのため、自分に非がない時は、相手の不合理な要求に屈することなく、冷静に自分の立場を明確に主張することが大切です。

パートナー5.関係の終了も選択肢の一つとして考える

モラルハラスメントが続き、改善が見込めない時は、関係を終わらせることも考慮に入れるべきです。

恋人同士なら別れを、夫婦であれば別居や離婚を検討することが適切な場合もあります。

特に、モラルハラスメントが止まない場合は、自分の精神的健康を守るために距離を置くことが最良の選択かもしれません。

慰謝料の請求を含む法的措置を考える時は、専門家のアドバイスを受けることも大切です。

職場でのモラルハラスメントへの対処法4つ

職場でのモラルハラスメント対策は、その複雑さから難しいことがありますが、不当な扱いを受け続けることは受け入れられません。

以下では、職場でモラルハラスメントに遭遇した時に取るべき実践的な対応策を4つご紹介します。

職場での避け方

モラルハラスメントを行う上司や同僚からの圧力は、彼らのストレスを不適切に発散する方法であることがよくあります。

彼らが不機嫌な時にモラルハラスメントが増える傾向があるため、そういった様子を感じたら、可能な限り関わらないようにするのが賢明です。

不必要に対立を生じさせず、自分の精神的な安定を守るためにも、距離を取ることが重要です。

職場のサポート体制を利用する

職場でのモラルハラスメント問題は、被害者が孤立しがちな状況を作り出すことがあります。

このような時、信頼できる別部署の上司や、自分の上司より上位の管理職に相談するのが効果的です。

これにより、一人で抱える精神的な負担を減らし、問題解決に向けたサポートを得ることができます。

社内の公式相談窓口を利用する

職場でモラルハラスメントに直面した時、一人で悩んでいても解決には繋がりません。

企業が設置している社員向けの相談窓口やコンプライアンス部門を活用することで、専門的なアドバイスや支援を受けることができます。

これは、問題を公正かつ効果的に解決するための第一歩です。

外部の支援機関に相談する

社内で解決策が見つからなかったり、モラルハラスメントが仕事の集中力に影響を及ぼしている場合は、外部の支援機関に相談を検討すべきです。

民間の相談窓口や労働組合などは、労働者の権利を守るアドバイスや具体的な対策を提供することがあります。

これにより、問題解決に向けた実践的な方法を見つけ出すことができます。

まとめ:モラルハラスメントを疑う時は支援を求めること

モラルハラスメントは、その性質上、深刻で問題がエスカレートしやすいため、長期にわたると被害者の心理的苦痛は大きくなります。

モラルハラスメントに遭っていると感じたら、この記事を参考にして、モラルハラスメントから抜け出すための一歩を踏み出しましょう。

重くなる心の負担を避けるためにも、信頼できる人に相談し、適切な支援を受けることが大切です。

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この記事を書いた人

カウンセリング、リーディング、ヒーリング
薬剤師(漢方・薬膳に精通)

昭和39年生まれ、一男二女の母。
第一子のアトピーをきっかけに桶谷式母乳育児、栄養学、食育を学ぶ。
第三子の妊娠・出産・育児期は夫婦関係や健康にトラブルが続き心身共につらい日々が続いたので、心と体の回復を目指して漢方と心理学を学んだ。

その学びを深めていく中で、バーストラウマやインナーチャイルド、感情などの心の問題に向き合うことで状況を克服。
今では心と感情の専門家として、サービス提供をしている。

ミッションは、生きづらさを感じている方の心が軽くなり、日常の幸せに気づき、自分らしさを取り戻した人を増やすこと。

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