文句ばかりを言う人の心理背景や心の病気、上手く付き合う5つのポイントを解説

職場や家庭で、いつも不満を口にしている人はいませんか?

そういった人たちの不満を聞いていると、自分もストレスを感じやすくなります。

度々の不満は、時には心身の不調のサインかもしれません。

そんな人たちの心理や、どのように対応すれば良いかを見ていきましょう。

この記事の目次

不平を繰り返す人たちの心の内

高い自尊心

頻繁に不平を言う人たちは、よく自分に自信を持ち、自分の考えが常に正しいと信じています。

自己の見解を絶対とし、異なる意見に対しては受け入れがたく、批判や不満を表します。

他人の意見が採用されると、不満を表すことが多いです。

内向きの性格

しかし、不満を常に表す人も、実は内向きな性格の人が多いです。

彼らは自分より強い人には不平を言わず、自分より弱いと感じる相手に対して不満をぶつけます。

これは、自分を優位に見せたい、または弱い相手なら何でも言って良いという心理があるためです。

自己中心性

常に不満を口にする人は、基本的に自己中心的です。

仕事でも家庭でも、誰にでも不満を述べる傾向があります。

他人を思いやる人は、人前で不平を言うことを控えますが、自己中心的な人はそうした配慮をしません。

自分に対する過信

自己を過剰に評価し、完璧を求める人は、しばしば不満を口にします。

他人の失敗や欠点に目を向け、自分の不満が他人のせいだと考えがちです。

他人への責任の押し付け

頻繁に不満を述べる人は、よく他人に責任を転嫁します。

自分のミスであっても、他人のせいにして不満を表すことが多いです。

自分の過ちを認めることなく、本気で自分は間違っていないと思い込むこともあります。

努力をしない態度

問題に直面しても、努力をしない人は不満を大声で言います。

直面した問題を解決しようと行動を起こす人は少なく、不満を持ったまま何もしない人が多いです。

成功した人を羨んだり、批判や悪口を言うことがあります。

自己主張の手段

不満を頻繁に話すことは、自分の不幸を誇示し、自己アピールする方法かもしれません。

「自分はこんなに苦労している」と言って、人の注目を集めたり、同情を引こうとする心理があります。

特定の人に対する反感

特定の人物に対して不満を繰り返す人は、その人を嫌っている可能性があります。

嫌いな人に対しては、その欠点が特に目立って見え、不満が増えがちです。

嫉妬からその人の評価を下げようとする場合もあります。

不満を繰り返す人の心の問題

統合失調症かもしれない

統合失調症は、独り言や幻聴が特徴的です。

独り言のように不満を呟くことは、統合失調症のサインかもしれません。

「自分に対する悪口」の幻聴による被害妄想から不満や不平を口にすることもありえます。

自己愛性人格障害

自己愛性人格障害を持つ人は、自分を過剰に良く見せたがり、しばしば自慢話や不満を口にします。

この障害は、遺伝や育った環境など、様々な要因によって引き起こされることがあります。

更年期の症状は男女共通

更年期障害によるイライラや他人へのあたりが強くなる現象は、一般に女性に起こると思われがちですが、男性も同じように経験することがあります。

このような心身の変化は、更年期の影響と考えられます。

認知症の兆候

認知症を患っている人は、怒りっぽくなったり、突然人を罵ったり、不満を頻繁に口にすることがあります。

以前は穏やかだった人がこのような変化を見せる場合、認知症の可能性があります。

不満を口にする人への対応策

距離の取り方

常に不満を言う人とは、なるべく距離を置くことが重要です。

仕事では必要最低限の関わりにとどめ、家では別の部屋で過ごすなどして、物理的、または心理的な距離を保ちましょう。

不満を言い出したら、適切に場所を変えたり、音楽を聴くなどして自分の心を守りましょう。

環境の変更を検討

家庭内で不満が絶えない場合は、別居することも考えてみましょう。

常に不満を言う家族は、精神的に悪影響を及ぼすことがあります。

別居に反対する家族がいても、自身の精神衛生を優先し、必要であれば相手を無視するなどして、自分を守ることが大切です。

注意を逸らす

常に不満を言う人の話を真剣に聞きすぎると、聞いている側がストレスを感じ、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。

不満を言い出したら、その話をさりげなく流したり、話題を変えるようにしましょう。

不満を口にする人は、自分の気持ちを分かってほしいと思っていますが、相手に真剣に受け止められないと感じると、徐々に距離を置くようになるかもしれません。

不快感を伝える

不平を繰り返す人は、その行動が周りにどれだけ迷惑をかけているかに気づいていないことがあります。

「あなたの不平は聞いていて疲れます」「不満を聞かされると不快に感じます」といった感情を素直に伝えることで、相手は自分の行動を見直すきっかけになるかもしれません。

自分の気持ちをはっきりと伝え、必要な距離を保つことも大切です。

健康面の問題を考慮

いつも不平を言っている人は、健康問題や何かしらの障害が原因かもしれません。

そういった人の話をずっと聞いていると、聞き手も精神的、肉体的な疲れを感じるようになります。

家族など身近な人が関係している場合は、医療の専門家に相談することをお勧めします。

急に不満を多く言うようになった場合には、認知症など、様々な病気が考えられるため、注意が必要です。

まとめ:文句ばかり言う人と付き合うために

不満ばかり言う人への対処法ポイント次の通りです。

  • 心理的、健康的理由が不満の背景にある
  • 不満には話題転換や不快感表明が有効
  • 健康問題の疑いがあれば医師に相談

周りの人がしばしば不満を述べる場合、心理的な要因や健康問題が原因であることが考えられます。

対応策としては、不満に対してうまく話題を変えたり、自分の不快感を素直に伝える方法があります。

また、突然の不満の増加は、何らかの健康上の問題を示唆している可能性があるため、医師との相談が推奨されます。

これらの方法を取り入れることで、ストレスを減らし、健康への悪影響を避けることができます。

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この記事を書いた人

感情カウンセリング
ヒーリング&リーディング
漢方薬剤師

大学卒業後、製薬会社の学術部で社員教育と医療関係者への情報提供に携わり、その後、整形外科病院で薬剤師として勤務、退職。
現在は、もっと元気にもっと自由になりたい方向けに感情カウンセリングを提供している。

昭和39年生まれ、一男二女の母。
第一子のアトピーをきっかけに桶谷式母乳育児、栄養学、食育を学ぶ。
第三子の妊娠・出産・育児期は夫婦関係や健康にトラブルが続き心身共につらい日々が続いたので、心と体の回復を目指して漢方と心理学を学んだ。

その学びを深めていく中で、バーストラウマやインナーチャイルド、感情などの心の問題に向き合うことで状況を克服。
今では笑顔を取り戻し、日々軽やかに過ごしている。

セッションでは、生きづらさを感じている方の心が軽くなり、日常の幸せに気づき、自分らしさを取り戻していただけるように心掛けている。

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