感情移入しやすい人の5つの特徴と楽になるための対策5選

映画やアニメでキャラクターへの感情移入から涙することは、よくある経験です。

しかし、悲しいニュースを見て自身も悲しみにくれたり、他人の不安が伝染して自分も不安になったりすることも。

過度に共感することが、時には苦痛を伴うことがあります。

この記事では、過度に共感してしまう原因と、それにどう対処するかの方法を解説します。

該当する方は、ぜひ参考にしてみてください。

この記事の目次

「過度な共感」とは?

本来、他人に共感することは悪いことではありません。

しかし、他人の感情に振り回されてしまうことで辛い思いをする人もいるのです。

では、「過度な共感」とはどのような状態をさすのでしょうか?

(1)悲しいニュースやドラマに心を痛める

悲しいニュースを見て不安になったり、ドラマの悲しいシーンに心が沈んだりすることがあります。

これらは、過度に共感している証拠です。

(2)他人の感情が自分に影響する

次のような場合は、過度な共感の状態といえます。

  • 誰かの相談を受けて自分まで苦しくなる
  • 周囲の不機嫌が自分にも影響する
  • 他人が叱られているのを見て自分も傷つく
  • 自分と他人とを区別することが難しい

(3)感情回復の遅さ

感情に深く没頭すると、感情の切り替えが難しくなり、不快な気持ちが長く続くことがあります。

特に自分の感情の原因がはっきりしない時は、他人の痛みに深く共感している可能性が高いです。

感情の共感性が強い人の特徴

共感性が高い人はしばしば自己認識が不足しており、他人がどうして平気なのかと戸惑うことが多いです。

ここで、共感性が強い人の特徴を紹介しますので、ご自身の理解に役立ててください。

(1)豊かな感受性

音楽や美術作品に感動しやすく、日常の小さなことから喜びを感じる人々です。

これらの人々は創造的な活動に才能を発揮しやすく、芸術分野での能力が高いことが多いです。

(2)高い共感力

他人の感情や細かな雰囲気の変化に敏感で、相手の行動や表情から心情を読み取り、適切に対応する能力があります。

これにより、人々から信頼され、相談を受けることが多いです。

(3)自分の感情の不明瞭さ

他人に対して深く共感する一方で、自分自身と他者の感情の境界線が不明瞭になることがあります。

他人に合わせるのは得意ですが、「自分は何を望んでいるか」と聞かれると、答えるのに苦労することがあります。

(4)敏感で感受性豊か

他人の感情を敏感に感じ取る能力を持っているため、他人が気に留めない細かなことにも反応してしまいます。

会話の後に「自分は不快に思われたのではないか」「何か言って傷つけたかもしれない」と自問することがよくあります。

(5)人込みや騒がしい場所への苦手意識

感情共感が強い人は、騒音や臭いにも敏感で、人が多い場所や騒がしい環境を避ける傾向があります。

これらの場所で感じるストレスが精神的な疲労を引き起こすことがあります。

感情共感が苦しい時の対策

共感性が強い人は、感情に流され過ぎた時に冷静に対処できるように、個人的な対策を準備しておくことが役立ちます。

ここで効果的な方法をいくつか紹介しますので、自分に合った方法を試してみてください。

「対策を一つずつ試してみる」ことが、不安を和らげる手助けになります。

(1)お気に入りの漫画や書籍で気分転換

感情に圧倒された時、好きな漫画や書籍を読むことで気持ちを切り替えることができます。

映画や音楽も同様に効果的です。

外出時には、自分を安心させるために好きなアイテムを一つ持って行くと良いでしょう。

(2)アロマオイルでリラックス

お部屋でアロマオイルやお香を焚いて、その香りで心を落ち着けるのも効果的です。

感情が過敏になっている時は、リラックスできる香りが染み込んだハンカチを持ち歩くこともおすすめです。

(3)自然とのふれあい

感情が高ぶった時は、木々や土、植物に触れることで気持ちをリフレッシュしましょう。

自然は、日常の人工的な環境によるストレスを和らげる効果があります。

日々の生活で観葉植物を育てたり、花を飾ったりするのも、心のリセットに役立ちます。

(4)お風呂でリラクゼーション

負の感情を「洗い流す」ように、お風呂に入って心と体をリセットしましょう。

温かいお湯に浸かることで副交感神経が刺激され、リラックスできます。

お気に入りのバスソルトを入れるのも効果的です。

忙しくてお風呂に入る時間がない時は、手を洗うだけでも気分転換になります。

(5)一人の時間を大切に

過度な感情移入で辛い時は、人との接触を避けて一人の時間を持ちましょう。

外界からの情報を遮断することで、心が徐々に落ち着きを取り戻すことができます。

共感性が強い人のための生活のコツ

共感性が強い人がストレスなく生活するための、日常的に役立つアドバイスをご紹介します。

(1)瞑想で心をクリアに

常に心のアンテナが働いているため、毎日少しずつ「何も考えない」時間を設けて、心と体を休ませましょう。

特に瞑想は、心を静めるのに効果的です。

(2)日記で感情を整理

自分と他人の感情を区別するのが難しい時、感情やその日の出来事を日記に書くことで、自分の感情を整理しやすくなります。

これは自己理解を深めるのにも役立ちます。

(3)理解者を得る

共感性が高い人は、しばしば他人に合わせがちで、それが原因でストレスを感じることが多いです。

信頼できる人に自分の思いを話し、リラックスできる環境を作ることが大切です。

(4)相談受けの時間を区切る

共感性が高い人は人からの相談を受けることが多いですが、共感し過ぎて自分が苦しむことがないように注意が必要です。

体調が悪い時は相談を延期するか、「1時間だけ」と時間を設定して自分を守りましょう。

感情移入には長所もある

過度に感情を共感することはしばしば短所と見なされますが、クリエイティブな思考や他人の苦痛を深く理解し、優しく対応できる能力もあります。

あなたが気づいていないかもしれませんが、あなたの共感力が多くの人を支え救っていることがあるのです。

まとめ:ストレス管理をしてしなやかに生きるために

共感性が強い人は感情移入によってストレスを感じやすいが、適切な対処法を身につけることで、これを上手に管理できます。

その能力は、創造的な発想や他人の感情を深く理解し、優しく対応することにもつながり、多くの人々を助けています。

  • 自然と触れ合ったり、お風呂でリラックスしたりして感情をリセット
  • 一人の時間を大切にし、瞑想や日記で感情を整理
  • 相談を受ける際は時間を区切り、自分を守る
  • 信頼できる人と関わり、リラックスできる環境を作る

これらの方法を日常生活に取り入れることで、共感性が強い人もより充実した生活を送ることができます。

あなたがこの素晴らしい才能を生かして、さらに自己を磨き、成長していくことを応援しています。

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この記事を書いた人

カウンセリング、リーディング、ヒーリング
薬剤師(漢方・薬膳に精通)

昭和39年生まれ、一男二女の母。
第一子のアトピーをきっかけに桶谷式母乳育児、栄養学、食育を学ぶ。
第三子の妊娠・出産・育児期は夫婦関係や健康にトラブルが続き心身共につらい日々が続いたので、心と体の回復を目指して漢方と心理学を学んだ。

その学びを深めていく中で、バーストラウマやインナーチャイルド、感情などの心の問題に向き合うことで状況を克服。
今では心と感情の専門家として、サービス提供をしている。

ミッションは、生きづらさを感じている方の心が軽くなり、日常の幸せに気づき、自分らしさを取り戻した人を増やすこと。

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