インナーチャイルドの癒し方・完全ガイド。自分でできる簡単な方法から専門家のメソッドまで解説。

この記事でわかること
  • インナーチャイルドは誰もが持っている幼少期の心の傷
  • 癒し方には「自分でできる方法」と「専門家に頼る方法」がある
  • 簡単初心者向けから自分と向き合う上級者向けまでの癒し方ガイド
  • 上手くいかない時は専門家を頼るのがおススメ

インナーチャイルドとは?

解決したい悩みがあってスピリチュアルな勉強をし出した方にとって、最初に出会うのがインナーチャイルドという言葉かもしれません。

やってみたいけれど、ネット上にはたくさんの記事があります。

どれをやったらいいんだろうと思う方もいらっしゃるでしょう。

インナーチャイルドの捉え方がさまざまなので、私も最初はよくわかりませんでした。

でも、自分自身がインナーチャイルドに向き合っていく中で自分なりにまとまってきました。

これから一般論や私の考えを紹介していきますので、ぜひ読んでみてください。

この記事の目次

インナーチャイルドとは

インナーチャイルドはアメリカ発祥の言葉 inner childで「内なる子ども」と訳されます。

インナーチャイルドをインターネットや書籍で調べてみると、いろんな意味が出てきます。

例えば、次のようなものです。

  • 子どもの頃の自分
  • 子どもの頃に抱えた感情
  • 感情の象徴
  • 本当の自分の象徴

共通しているのは、インナーチャイルドが人生のつらさや苦しみの原因のひとつになっているということです。

柴田ともみ

私は、インナーチャイルドを「幼少期の心の傷」、その本質は目には見えない「トラウマのエネルギー」と考えています。

インナーチャイルドは幼少期の心の傷

インナーチャイルドは、生後3ヶ月から大人になるまでの間の、主に親子関係での傷ついた出来事や満たされなかった欲求が主な原因となって作られた心の傷をいいます。

赤ちゃんの時から親子関係で心が傷ついて、次に、保育園・幼稚園、小学校と成長していく過程で学校や周りの人たちとの関わりでも傷ついていきます。

ここで気になるのは、生後3か月より前はどうなるのかということです。

それは、別に名前があって、お母さんのお腹にいる頃から生後3ヶ月くらいまでの心の傷バーストラウマといいます。

バーストラウマ胎児期から生後3ヶ月までの心の傷
インナーチャイルド生後3ヶ月から大人になるまでの心の傷

インナーチャイルドは誰にでもある

インナーチャイルドのない人間はほとんどいません。

お母さんがあなたを産んでこの世に生まれ出ました。

そして、親や親の代わりになる保護者がいて成長しました。

生きる上ですべてが自分の思い通りにはなることはありません。

自分の欲求が満たされない体験が一つや二つ、いえ、たくさんあったはずです。

あの時、お母さんは私よりお姉ちゃんの言うこと聞いてとても悲しかったとか。

お母さんに話を聞いて欲しいと思ったのに聞いてもらえないこととか。

それが、まただ、今度もだ!と繰り返されて、どうせ私は…になっていきます。

人は、大なり小なりインナーチャイルドを持っています。

インナーチャイルドの特徴

インナーチャイルドの大きさは、子どもの頃の出来事を自分がどう感じるかで決まります。

ほら、同じ出来事でも人によって受け取り方が違うでしょう?

深刻に受け取る子、全然平気な子、ちょっと気になる子といろいろです。

その子の持っている性質というのでしょうか、その子の主観で決まります。

インナーチャイルドはつらい、苦しい出来事が繰り返されると膨れていってしまいます。

雪だるまのように固く大きくなっていきます。

そして、インナーチャイルドに影響されたあなたは、あなた本来の性質とズレた自分になってしまいます。

「どうせ自分はダメな人間」と自己否定して生きていくことになります。

・インナーチャイルドはその子どもの主観で決まります。
・心の傷は時が経てば自然に消えていくものではありません。
・インナーチャイルドは自己否定を呼び込みます。

アダルトチルドレンとの違い

生まれ育った家庭が子どもにとってつらい苦しい家庭だったら心の傷も大きいのは想像できます。

心の傷は大人になっても影響をしていて、毎日の暮らしの中で生きづらさを抱えることになります。

そんな人やそんな心理状態をアダルトチルドレンといいます。

英語表記Adult Childrenを略してACともいいます。

アダルトチルドレンとインナーチャイルドは同じものではありませんが、関係性は次のようにいえます。

アダルトチルドレンは、幼少期の心の傷「インナーチャイルド」を持っています。

だから、インナーチャイルドを癒すことは、アダルトチルドレンを癒すこともなります。

「自分がつらく苦しいのはアダルトチルドレンだから」と思い当たるのなら、インナーチャイルドを癒してみませんか。

インナーチャイルドの癒し方

インナーチャイルドを癒す方法には、自分でできる方法と専門家に任せる方法とがあります。

どちらにしても、大切なのは自分で「やる」と決めることです。

自分の人生をより良いものにすると決める

自分らしい人生は「自分で決める」ことから始まります。

幼い頃からからずっと持ち続けてきた心の傷を癒すのは時間も労力もかかります。

触れたくない傷に触れることにもなります。

癒すデメリットにもあげますが、つらかった過去の感情があふれてきたら、正直、途中でくじけそうになることもあるでしょう。

でもね、そんな時は思い出してください。

なぜインナーチャイルドを癒したいのか、癒してどうなりたいと思ったのか。

これがあなたの初心です。

昔の人は良いこといっています。

初心忘るべからず

くじけそうになったら、あきらめそうになったら「なぜ癒そうと思ったのか?」を思い出してみてください。

くじけそうになったら、あなたの初心を思い出す

初級:表層のインナーチャイルドを癒す

インナーチャイルドは1つではありません。

傷ついた数だけあるのかもしれませんね。

インナーチャイルドを癒すのは、タマネギの皮をむくのと似ているかもしれません。

一枚一枚皮をむいていって、芯の傷ついたの原体験にたどり着く感じです。

自分でできる癒し方も、扱えるところから、ゆっくり、少しずつ癒していくイメージを持ちましょう。

急がない、焦らない、気長に取り組みのがコツです。

表層にあるインナーチャイルドは、癒し方初級編の比較的取り組みやすい方法で扱っていきます。

子どもにもどって遊ぶ

子どもに戻って、遊んだり、好きなことをしてみましょう。

大切なのは「子どもに戻って」ということです。

子どもの純真な気持ちになって楽しんでみましょう。

最初は嫌だな、そんなことできない、恥ずかしいとか思うかもしれませんが、やってみると心が解放されていきます。

柴田ともみ

例えば、怖くて絶対嫌だ!と思っていたジェットコースター。
子ども用のに乗って叫んでみたら、怖くなくなったということがあります。

怖さが消えて、あれ?楽しいじゃない!と心理的な変化があったらインナーチャイルドが癒されたということですね。

そういう体験を重ねていきたいものです。

他には、子どもの頃やりたかったけどできなかったことに挑戦するのもおススメです。

映画、ドラマ、小説などを通して、傷ついた心を感情で味わう

目の前に見えることは、自分の心の奥にあることを表しています

映画やドラマ、小説などを見たり読んだりした時に、心が痛むところが反応して感情が出てきます。

悲しい場面では悲しくなるでしょう?

それは、過去の自分の感情が出てきたということなのです。

映画を見て泣いて、映画館を出たらスッキリ!ということはありませんか?

これもインナーチャイルドを癒すことにつながっています。

グリーフワークという大切な人との離別から立ち直る方法と似ています。

感情は感じないでおくとたまり込んで心が重くなってしまいます。

ネガティブな感情を感じて心がスッキリ軽くなるとインナーチャイルドも癒えていきます。

感情の奥にある本当の想いを書き出す

映画やドラマ、小説などでの他にも、日常生活で感情を感じたら、その奥にある本当の想いは何なのか紙に書いてみるといいですね。

インナーチャイルドは親子関係で作られることが多いので、お父さんやお母さんとの関係で本当はどう思っていたか、どうしたかったかが書けるとよりいいです。

よくあるのが、親に手紙を書いてみる方法です。
親に渡さなくてもいいので、親に書くとしたら…で手紙を書いてみるのです。

思いつくままに、出てくるままに書いてみましょう。

そこに何かの発見や気持ちの変化があれば、インナーチャイルドの癒しが進んでいるということです。

本当の気持ちを書き出すワークは、次の中級編につながっていきます。

上級:インナーチャイルドを癒す4ステップ

インナーチャイルドの癒し方の初級は、日常生活の中で取り組みやすい方法でした。

次は、もう少し踏み込んだ方法になります。

インナーチャイルドを癒すのはタマネギの皮をむいていくようなものといいました。

初級で薄皮をむいて、今度はタマネギの芯に向かって分厚い皮を一枚一枚むいていきます。

積極的に自分の心の傷を探しにいくことになるので、あせらず、丁寧に、 一つ一つ段階を踏んでやっていきましょう。

では4ステップです。

STEP
子どもの頃の傷ついた出来事を思い出す

子ども時代の傷ついた出来事を振り返るのは簡単ではありません。

大人になる過程で、これらの出来事を忘れてしまうことがあります。

写真や親との思い出話をたどり、高校、中学、小学校、幼稚園・保育園の頃までさかのぼって自分史を書くとよいでしょう。

STEP
何に傷ついたのか、本当はどうしたかったのか明らかにする

傷ついた出来事を思い出したら、「なぜ傷ついたのか」と自問しましょう。

答えがすぐに見つからなくても、心の片隅に置いておき、時が経てばふと答えが浮かぶかもしれません。

理由が分かったら、「本当はどうしたかったか」と自分に問いかけてみてください。

自分の本音を理解することで、癒しが進むでしょう。

ステップ2と次のステップ3はどちらが先になってもかまいません。

STEP
当時のネガティブな感情を感じる

ステップ1とステップ2を進める中で、怒りや恐れ、悲しみなどのネガティブな感情が湧き上がることがあります。

これらの感情が出てきたら、自分や親を責めることなく、ただ感じることが大切です。

STEP
傷ついた体験から得た思い込みや観念を書き換える

感情が落ち着いたら、今までのワークを振り返ってみましょう。

傷ついた経験が自分の行動にどう影響しているかを考えてみてください。


たとえば、「親が怒るのが怖くて、親の言う通りにしていた」と気づいたら、それが「自分の気持ちより親を優先すべきだ」という思い込みにつながっていたかもしれません。

大人になった今、「本当に親を優先しなければいけないのか?」と自問してみましょう。

親の言う通りにしなくてもいい理由を自分に説明し、「自分を優先してもいい」という考えに変えてみてください。

ここまできたらステップは完了です。

あとは、ご自身のタイミングで書き換えたことを行動に移していきましょう。

インナーチャイルドを癒す5つのメリット

もし、今、あなたが何かよくわからないけれどつらい、もう楽になりたい、自分らしい生き方がわからないと思うのなら、インナーチャイルドの癒しをやって損はないと私は思っています。

癒されたらどうなるか、癒すメリットを5つあげてみます。

インナーチャイルドを癒す5つのメリット
  1. 親から子への負の連鎖「毒親」を断ち切る
  2. イライラから解放され心がスッキリする
  3. 「ねばならない」の思い込みや観念がゆるむ
  4. 自己否定「自分なんてダメだ」が減る
  5. 思い描く未来を作るスタートラインに立てる

インナーチャイルドを癒す5つのデメリット

物事は、メリットの裏にデメリットがあるものです。

インナーチャイルドを癒すことは、自分らしい人生を生きるために欠かせないことだと私は考えています。

ですが、そのプロセスは自分の生き方を変えていくことになるので、今の自分にとっては嫌だなと感じることもあります。

変わりたくない自分が顔を出してくるのです。
これを「抵抗」といいます。

インナーチャイルドを癒したいけれどうまくいかないのは、変わりたくない自分が顔を出しているかもしれません。

ここではデメリットを5つあげておきます。

インナーチャイルドを癒す5つのデメリット
  1. インナーチャイルドを癒す決意が求められる
  2. つらかった過去の感情があぶり出される
  3. 行動や考え方だけでなく人間関係も変わってしまう
  4. 悩みの原因を人のせいにできなくなる
  5. 癒された新しい自分で生きることが未知で不安が出てくる

癒し方が上手くいかない時の解決策は

子どもの頃を思い出せない時は専門家を頼る

傷ついた出来事を思い出せないからといって自分にダメ出しをすることはありません。

傷ついた体験は思い出したくもないし、触れたくもないのが人の気持ちとして自然なことです。

癒し方もうまくいかなくても仕方ないですよ。

親も、学校の先生も、誰もどうしていいか教えてくれなかったし、教えてくれる所もなかったのですから。

上手くいかない時は、専門家に頼ってみませんか。

思い切って頼ってみたらスムーズにいくこともあります。

ただ、インナーチャイルドの専門家を名乗る人はいろいろです。

癒す方法もいろいろです。

お金も時間もかかります。

だから、自分でも情報を集めて、この人だったら…と信頼できる人を見つけて欲しいと思います。

当サイトで提供している「感情カウンセリング通常セッション」でサポートすることが可能です。

上手くいかない、早く進みたい時はエネルギーヒーリング

今回紹介した方法もいろいろやって、私が最後にどりついたのが古神道系エネルギーヒーリングでした。

少しずつ楽になってきたけれど、いつの間にか元に戻ってしまったり、早く良くなりたいというのがあって探し出しました。

インナーチャイルドをシンプルにトラウマのエネルギーとして扱うので、次のような人にはお勧めです。

  • 子どもの頃の出来事を思い出せない
  • 自分と向き合うワークが嫌だし、進まない
  • 労力をかけずに癒したい

興味のある人はお問い合わせください。

まとめ:インナーチャイルドを癒してもっと自由にもっと元気に

インナーチャイルドは誰もが持っている幼少期の心の傷をいいます。

バーストラウマ胎児期から生後3か月までの心の傷
インナーチャイルド生後3か月から大人になるまでの心の傷

一般的な癒し方として初級、中級を解説しました。
初級:子どもに戻って遊ぶ、傷ついた心を感情で味わう、本当の気持ちを書き出す
中級:癒しの4ステップを積み重ねる

上手くいかない時は、信頼できる専門家に相談するのもおススメです。

インナーチャイルドを癒し、自分に自信を持って生きる人生、自分らしい人生にしていきたいですね。

カウンセリングを受けてみたい方、エネルギーヒーリングに興味のある方はお問い合わせください。

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この記事を書いた人

カウンセリング、リーディング、ヒーリング
薬剤師(漢方・薬膳に精通)

昭和39年生まれ、一男二女の母。
第一子のアトピーをきっかけに桶谷式母乳育児、栄養学、食育を学ぶ。
第三子の妊娠・出産・育児期は夫婦関係や健康にトラブルが続き心身共につらい日々が続いたので、心と体の回復を目指して漢方と心理学を学んだ。

その学びを深めていく中で、バーストラウマやインナーチャイルド、感情などの心の問題に向き合うことで状況を克服。
今では心と感情の専門家として、サービス提供をしている。

ミッションは、生きづらさを感じている方の心が軽くなり、日常の幸せに気づき、自分らしさを取り戻した人を増やすこと。

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