【気にし過ぎ】もうやめたい!過剰に心配する人々の12の典型的な特徴と改善策

過剰に心配する性格は、細かなエラーに注意を払ったり、他者の気持ちを考えたりする一方で、他人の評価に過敏になり、ストレスを感じやすい傾向にあります。

この記事では、そうした性格の特徴、原因、改善方法について説明します。

この記事の目次

過剰に心配する人々の12の典型的な特徴

過剰に心配する性格の人には、以下の12の特徴が見られると言われています。

1.高い基準を持つ
2.熱心
3.細かいところに気を配る
4.責任感が強い
5.自己評価が低い
6.他人からの承認を求める
7.他人に嫌われることを恐れる
8.プライドが高い
9.否定的な考え方
10.不安が多い
11.他人と比較する
12.対人関係での困難

自分がこの性格に当てはまるかどうか知るためには、これらの特徴が自分に当てはまるかどうかを確認してみましょう。

1.高い基準を持つ

高い基準を持つ人は、事柄に対して過剰に心配する傾向があるようです。

これは、求められている以上の品質を目指す性格を指します。例えば、資料を作成する際に、一切のミスがないように細部にこだわる、または完璧な仕上がりを目指すことがあります。

目標が他人より高いため、目標達成ができなかったり、小さなミスが発生したりすると、大きく気にすることがあります。

2.熱心

熱心な人も、過剰に心配する性格とされることがあります。

前述の高い基準を持つことと関連があり、熱心な人は、「失敗してはならない」「妥協してはいけない」といった気持ちで、自分を追い詰めがちです。

熱心な人は、責任感が強く、あらゆることに対して一生懸命に取り組むことが長所です。

しかし、この特性が原因で、他の人なら気にしないような小さなミスが気になってしまうことがあります。

3.細かいところに気を配る

過剰に心配する性格の人は、細かいところに気を配ることがあります。

細かいところに気を配る人はミスが少なく、他人から信頼されることが多いでしょう。

しかし、他人が「これで十分」と考えることでも、細部が気になって納得できないことがあります。

また、シャツやハンカチにアイロンをかけたり、家の中のものを定位置に戻さないと気が済まないなど、日常生活における細かいルールがある場合もあります。

4.強い責任感

過度に心配する性格の人々は、通常、強い責任感を持っています。

これらの人々は、任された仕事に対して真摯に取り組み、その結果、周囲からの信頼を得やすいです。

しかし、この性質のために、関与するすべての事柄に対して過剰な責任感を感じることがあり、結果として、それらに関連する様々なことが気になる傾向があります。

5.低い自尊心

低い自尊心も、過度に心配する性格の典型的な特徴です。

自尊心が低い人々は、自分自身に対する自信を持つことが困難であり、結果として他人の反応や評価に過敏になりがちです。

自信があれば、他人の意見や反応に左右されずに済むことが多いですが、自尊心が低い場合、周囲の評価が常に気になり、他人の行動や発言に対して敏感になることがあります。

6.強い承認欲求

過度に心配する性格は、時に強い承認欲求が根底にある場合もあります。

承認欲求は、褒められたい、認められたいという、他人からの肯定を求める欲求を指します。

周囲からの認められたいという強い願望があるため、自身の意志よりも他人の期待に応えようとする傾向が強いです。

これにより、他人の視線を過剰に気にし、自分がどのように見られているかを常に意識することがあります。

7.他人から嫌われることへの恐れ

他人から嫌われることへの強い恐れも、過度に心配する性格を生み出す要因の一つです。

たとえば、他人の態度が少し冷たく感じられるだけで、自分が何か悪いことをしたのではないかと心配になることがあります。

8.高いプライド

高いプライドも、過度に心配する性格を形成する要因の一つです。

プライドが高いと、現状を受け入れるのが難しく、理想と現実の間のギャップに悩むことがよくあります。

これにより、多くの人が妥協するようなことでも、自分には受け入れがたく感じることがあります。

9.否定的な思考

否定的な思考は、過度に心配する人々にしばしば見られる特性です。

全ての可能性を考慮することは、リスクを避けるのに役立ちますが、極めて低い可能性の最悪の状況を過度に懸念することは、不必要な不安を引き起こす可能性があります。

対人関係では、「これを言ったら嫌われるかもしれない」というように、小さなことに過敏に反応することがあります。

10.過度の心配

ネガティブ思考と関連している部分もありますが、心配性の人々は通常、過度に心配する傾向にあります。

心配するのは、未来が予測できないからですが、実際には未来の出来事は誰にも分かりません。

それにもかかわらず、心配性の人々は、まだ起こっていない不確実な事態に対して過度に悩んだり、気にしたりする傾向があります。

また、過去の過ちについても、他人にどのように思われているかを気にすることがあります。

11.他人との比較

他人と自分を絶えず比較する人々も、過度に心配する性格を持つことがあります。

「あの人と比べて自分は劣っている」「自分だけが周囲と異なる」といった感覚で、常に他人と自分を比較すると、周りの人々が気になってしまうことがあります。

このような比較をする主な理由は、自信の欠如です。自信がないと、他人の優れた点が目立ってしまい、それに焦点を当てがちになります。

12.対人関係の難しさ

過度に心配する性格の人々は、しばしば対人関係で苦労します。

これは、他人とのコミュニケーションに対する不安が原因となることが多いです。

他人の反応に敏感すぎると、スムーズなコミュニケーションが難しくなり、人間関係を深めることが困難になることがあります。

このように、過度に心配する性格は、対人関係に悪影響を及ぼすことがあります。

過度に心配する原因

過度に心配することになる原因として、以下の4つの要素が挙げられます。

  1. 厳格な親からの影響
  2. 過去における不快な経験
  3. 心の余裕の不足
  4. 先天的な性格傾向

これらの要素を順番に見ていきましょう。

厳格な親からの影響

過度に心配する性格が形成される一因として、厳格な親からの影響があります。

親からの反発が怖くて、自分の意見を主張しづらかったり、親の期待に沿うように行動することが多かったりすると、自分ではなく他人の意見や反応を基準に行動する傾向が育ちます。

このような環境では、自分自身の自尊心が低くなり、他人と自分を比較することや、周囲の目を過度に気にするようになる可能性があります。

過去における不快な経験

過去に起きた嫌な出来事が、過度に心配する性格を形成する原因の一つです。

例えば、過去に自分の行動が他人を傷つけたり、重大なミスを犯したりした結果、同様の事態を避けるために過度に慎重になることがあります。

このような状況では、時間が経つにつれて心の傷が癒え、過度に心配する傾向が少しずつ減少していくことが一般的です。

心の余裕の不足

過度に心配する性格になる原因として、心の余裕が不足している状態も考えられます。

多忙で時間がない、人間関係のストレスが大きいなどの状況では、心が圧迫され、些細なことまで気になりやすくなります。

例えば、小さな予定の変更や物事の不備に対しても、過剰に反応してしまい、なぜそのような状態になったのかを深く考え込んでしまうことがあります。

先天的な性格特性

過度に心配する性格は、生まれながらの性格特性である可能性があります。

例えば、非常に繊細で細かなことまで気になる性質は、HSP(Highly Sensitive Person:人一倍繊細な人)の特徴として知られています。

HSPの特性を持つ人は、細かいことに気付きやすく、情報を深く処理する能力があります。

これにより、豊かな想像力や洞察力、高い共感力を持つことがあります。

しかし、同時に、小さなことにも敏感に反応しやすく、ストレスを感じやすい傾向があります。

外部の刺激に対して敏感であり、他人の感情に共感しやすいため、家庭や職場での環境によっては疲れやすい状況になることもあります。

このため、自己診断だけに頼らず、必要に応じて心理専門家やカウンセラーの助けを求めることが望ましいです。

過度に心配する性格を改善する5つのステップ

過度に心配する性格を改善するためには、以下の5つのステップを試みると効果的です。

  1. 自己受容の促進
  2. 前向きな思考を心がける
  3. 没頭できる趣味や活動を見つける
  4. 他人は自分のことをそこまで気にしていないと理解する
  5. 信頼できる人に話を聞いてもらう

日々の生活や人間関係で疲れを感じるとき、これらのステップに意識を向けると良いでしょう。

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

1. 自己受容の促進

過度に心配する性格を改善するためには、自分自身を受け入れることが重要です。

自己受容には、ネガティブな面も含めて自分を認めることが含まれますが、過度に心配する人々は、すでに自己分析を深く行っていることが多いです。

そこで、自分の長所に焦点を当て、新たな視点から自己を評価することが有効です。

例えば、他人への思いやりや慎重な考え方は、リスクを回避し、人間関係を豊かにする長所となり得ます。

これらのポジティブな側面に目を向けることで、自己評価を高めることができます。

また、自分の長所がわからない場合は、家族や友人に意見を求めてみるのも良い方法です。

他人は自分の当たり前と思っていることを、実は高く評価していることが多いです。

他人との比較を避け、自分の良さに目を向けることで、過度に心配する傾向を減らすことが可能です。

「隣の芝生は青く見える」ということわざが示すように、他人と自分を比較することは、

他人の良い面ばかりに目が行きがちで、自分を過小評価してしまう原因になります。

自己の長所を認識し、それらを自信に変えることで、心配の度合いを自然と減らしていくことができるでしょう。

2.前向きな思考を実践する

前向きな思考を心がけることは、過度に心配する性格を改善するのに役立つかもしれません。

ポジティブシンキングとは、積極的で楽観的な考え方をすることで、生活をより楽しく、希望に満ちたものに変えることを指します。

悲観的なことや嫌なことに焦点を当てず、より明るい側面に注目することが重要です。

常に悪い結果を予想したり、否定的な言葉を使いがちな場合、ネガティブな思考に陥りやすく、自分の欠点ばかりに目が行くようになる恐れがあります。

意識的に前向きな考え方を取り入れることで、悩む時間が減少する可能性があります。

プラス思考を持つ人々と一緒に行動すると、些細なことを気にすることが無意味に感じられるようになるかもしれません。

前向きな人々の行動パターンを真似して、普段は行かない場所に行ったり、新しい挑戦をしてみるのも良い方法です。

困難に直面したときも、どのようにしてその障壁を乗り越えるかに焦点を当てることが効果的です。

徐々にネガティブな思考から脱却していく過程を感じることができるでしょう。

3.没頭できる活動を探す

過度に心配する性格の人には、趣味や仕事など、没頭できる活動を見つけることが推奨されます。

集中して夢中になれる何かがあれば、周囲の反応や言動に対する敏感さは自然と薄れることが期待されます。

それにより、過去のことをくよくよ悩む時間も減り、毎日が充実し、不快なことや嫌なことに目を向けることが減少する可能性があります。

もし没頭できる活動が見つからない場合は、日常で興味を引かれることや関心があるものをリストアップしてみることがおすすめです。

その中から特に魅力的に感じるものに挑戦してみると良いでしょう。

新しいことに挑戦する際、従来の常識に縛られず、直感や本心に従ってみることで、新たな発見や楽しみが見つかる可能性が高まります。

4.他人は自分にそれほど注目していないと理解する

他人は自分にそれほど注目していないと理解し、意識を変えることが効果的です。

過度に心配する人は、自分に対する周囲の意見や評価を過剰に気にすることがあり、自分への注目が高いと過度に思い込むことがあります。

しかし実際には、他人は自分のことをそこまで気にしていないケースが多いです。

「他人は自分にそんなに関心がないのだから心配する必要はない」と自分に言い聞かせることで、自意識過剰な状態を軽減することができます。

5.信頼できる人に相談する

信頼できる人に自分の気持ちを打ち明けたり、相談したりすることで、心が軽くなり、過度に心配する傾向が減少することがあります。

過度に心配する性格をマイナス点と捉えて一人で抱え込むことで、さらに悩みを深めることもあるでしょう。

しかし、勇気を出して自分の感情を誰かに話すことで、気持ちが楽になることがあります。

また、自分が欠点だと思っていた特性が、実際には「他人に配慮ができる」「細やかな注意を払う」などの長所であることに気付く機会になることもあります。

まとめ:過度に心配する性格の改善方法を理解しよう

過度に心配する性格の人は、完璧主義者や真面目、細かいことに気を配るなどの特性を持つことがあります。

これらの特性を一つ一つ見ていくと、必ずしもマイナス面ばかりではないはずです。

例えば、仕事でミスを避け、完璧な結果を目指すことで、周囲からの信頼を獲得することもあります。

しかし、自己評価が低い、他人の意見や評価を基準にする傾向がある場合、過度に心配する性格が目立つようになります。

些細なことに心を砕き過ぎると、日常生活や人間関係に疲れを感じることもあるでしょう。

一人で解決が難しい場合や相談相手が見つからない時は、心理専門家やカウンセラーに助けを求めるのも良い選択肢です。

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この記事を書いた人

感情カウンセリング
ヒーリング&リーディング
漢方薬剤師

大学卒業後、製薬会社の学術部で社員教育と医療関係者への情報提供に携わり、その後、整形外科病院で薬剤師として勤務、退職。
現在は、もっと元気にもっと自由になりたい方向けに感情カウンセリングを提供している。

昭和39年生まれ、一男二女の母。
第一子のアトピーをきっかけに桶谷式母乳育児、栄養学、食育を学ぶ。
第三子の妊娠・出産・育児期は夫婦関係や健康にトラブルが続き心身共につらい日々が続いたので、心と体の回復を目指して漢方と心理学を学んだ。

その学びを深めていく中で、バーストラウマやインナーチャイルド、感情などの心の問題に向き合うことで状況を克服。
今では笑顔を取り戻し、日々軽やかに過ごしている。

セッションでは、生きづらさを感じている方の心が軽くなり、日常の幸せに気づき、自分らしさを取り戻していただけるように心掛けている。

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