【いい人をやめたい】「いい人」をやめて自己肯定感を高める新しい生き方

他人に気を使いすぎると、自分にとって不公平だと感じることがあります。

自分を良い人だと思っていても、そのイメージに縛られるのは望ましくありません。

ただ、「いい人」をやめるのはそう簡単なことではありません。

「いい人」をやめたいと思っている人は意外と多いものです。

もしかすると、あなたもその中の一人かもしれませんね。

この記事では、「いい人」であることの弊害と、それをやめる方法についてご紹介します。

自己肯定感を高めるためにも、「いい人」をやめる重要性を掘り下げていきます。

自分の中にある「悪い部分」を受け入れ、本来の自分を認めることで、新しい満足感を体験することができます。

この記事の目次

「いい人」でいることのデメリット

まず、「いい人」でいることのデメリットを見ていきましょう。

不満の蓄積

「いい人」であることは、本来の自分を抑えて他人を優先することを意味します。

結果として、行動に対する見返りを無意識に期待するようになります。

見返りがある時は問題ありませんが、いつもそうとは限りません。

見返りがないとき、不満がたまっていきます。

「こんなに尽くしたのに」「いつも私があげているのに」といった感情がわいてくると、それは見返りがなかった不満の現れです。

このように不満が積み重なると、徐々に他人に対する否定的な感情が強くなっていきます。

自信の不足

「いい人」でいることは、自分のネガティブな側面を隠し続けることを意味します。

これは、自分の欠点を否定的に見ることに他なりません。

自信は、自分の良い面も悪い面も受け入れることによって育ちます。

ネガティブな側面を隠し続けると、それを認めることができず、結果的に自信を育むことが難しくなります。

「いい人」役を辞めることのススメ

提案ですが、「いい人」役を一度辞めてみてはどうでしょうか?

「いい人」をやめることで、これまで感じていた不満が感謝の気持ちに変わり、見えなかった自己信頼を見つけるかもしれません。

ぜひ挑戦してみてください。

自分には長所も短所もあるし、完璧でなくても大丈夫です。
自分をそのまま受け入れる価値を見つけてみましょう。

ただ、実際には「いい人」役を辞めるのは難しいものですよね。

これから、「いい人」を演じ続ける理由と、それをやめる方法について詳しく見ていきます。

なぜ「いい人」を演じ続けるのか

「いい人」をやめることへの不安

「いい人」をやめた場合、どんなことが起こると思いますか?

少し考えてみましょう。

  • 他人から嫌われる恐れがある
  • 自分の人格が批判されるかもしれない
  • 無視されたり、いじめられる可能性がある

これらの不安が「いい人」をやめる障害になります。

「良い人でいなくては」の信念

幼いころに「良い子でいるべきだ」と教えられ、それが褒められるきっかけとなり、間違った行動は叱られる原因となる経験から、自分の中に「いい人でいなければいけない」というルールを作ります。

この自分ルールを長年守ってきたため、それから外れることへの不安が大きくなります。

これは人間が持つホメオスタシス、つまり恒常性を保とうとする自然な傾向に基づいています。

変化を避けて安定を求める無意識の欲求があるのです。

愛想良くすることへの罪悪感

他人を傷つけたり、寂しがらせたりすることに対する罪悪感から、結局「いい人」でいることを選択します。

別の言い方をすると、他人が不快に感じるのが自分のせいだと思いたくないという気持ちがあるのです。

このような感情も、「いい人」役を辞めるのが難しい理由の一つになります。

「いい人」役を辞めるための方法

さて、「いい人」役をどうやって辞めればいいのでしょうか?

ここでは、なぜ「いい人」役を演じてしまうのかという理由に基づき、その解決策をご紹介します。

「いい人」役を辞めることへの不安

まず、「いい人」役を辞めることへの不安について、以前お話しました。

この不安は、あなたの心に刷り込まれた「暗示」にすぎず、実際には根拠のない想像に過ぎません。

実際には、自分の欠点をさらけ出しても好かれる人は多いのです。

つまり、悪い面を見せることで起こると思っている恐れは、実はあなたの思い込みなのです。

心理学では、「~すると~になる」という表現は暗示文とされています。

このような暗示が、あなたの思考や行動を狭めてしまいます。

不都合な暗示は取り除きましょう。

自己肯定の方法や失敗から立ち直る技術を活用し、暗示を解消する方法を学んでください。

「いい人」役を辞めても、必ずしも全員に嫌われるわけではありません。

また、あなたが「いい人」でいることで嫌われている人もいるかもしれません。

何が正解で何が間違いかはありません。

あなたがしたいと思うように行動するのが一番です。

そして、どんなあなたであっても、あなたを好きになる人もいれば、そうでない人もいます。

「いい人」である必要性を見直す

幼い頃に親に「良い子でいなさい」と言われるのは普通のことですが、大人になった今、それに固執する必要はありません。

親が「良い子」であることを望んだ理由は様々です。

あなたの幸せを願っていたり、親にとって手がかからないためだったり、単に親自身がそう教えられてきただけかもしれません。

しかし、「良い子」でいることが苦痛であれば、それをやめても問題ありません。

親の期待や便宜に振り回されずに、自分の幸せを最優先に考えましょう。

また、親の期待に応えたい、認められたいという気持ちがあるなら、それは無意識に親の基準を自分のものとして取り入れているかもしれません。

そのような場合、自分の「不足感」に対処することが重要です。

他人の期待に応えることで自己の欠けている部分を補おうとしても、根本的な解決にはなりません。

不足感を克服するには、自己評価を高める技術が役立ちます。

自分の良い面と悪い面を正確に理解し、それを受け入れることが大切です。

他人の反応への責任感を見直す

他人の感情や反応に対して責任を感じる必要はありません。

それは、その人自身が持つものです。

思いやりや親切を否定するわけではないのですが、もし愛想よくしなかった結果、相手が傷ついたとしても、自分を責める必要はないのです。

実際、他人はあなたにいつも愛想よくすることを求めているわけではありません。

また、愛想のなさで傷つくこともあまりありません。

愛想よくする必要性を感じるのは、実は自分が他人に愛想よくされたいと思っているからかもしれません。

愛想が悪いと、自分が嫌われていると感じることがありますよね。

でも、それは誤解です。相手が単に機嫌が悪いだけかもしれません。

「愛想が悪い」という事実をそのまま受け入れるようにしてみてください。

たとえば、自分もわざと愛想が悪くしてみるなどの方法です。

そうすることで、相手の態度を単なる事実として受け止めることができます。

他人に対して申し訳なく感じる気持ちの裏には、「嫌われたくない」という思いがあるかもしれません。

この点は、先に述べた「いい人」役を辞めることへの不安をもう一度見直してみてください。

「いい人」をやめる実践的な方法

最後に、「いい人」をやめるための具体的な方法を紹介します。

それは、「悪い人」を演じてみることです。

実際に「悪い人」の役割を演じてみることで、自分がそれでも問題ないことを実感できるでしょう。

自由度が増し、「いい人」でも「悪い人」でも大丈夫になります。

それからは、自分が居心地の良いスタイルを選ぶだけです。

例えば、次のような行動を試してみましょう。

  • 挨拶をしない
  • 無理に笑顔を作らない
  • 手伝いを断る
  • 人に頼まれたことを拒否する
  • 怒りを表に出す
  • 裏表のある態度を取る
  • 悪口を言う
  • 謙虚に振る舞わない
  • 自分の意見をはっきりと言う
  • 嫌なことはハッキリ嫌と言う
  • 自己中心的に行動する

最初は抵抗を感じるかもしれませんが、これらの行動を試してみてください。

最終的には、勇気が重要です。

嫌われても、無視されてもいいと思って、勇気を出してみてください。

実際には嫌われることは少なく、もし嫌われたとしても、勇気を出せた自分を誇りに思ってください。

結果はそれほど重要ではありません。

勇気を持って行動することで、自信が育つのです。

まとめ:いい人を辞めたいと悩んでいる人へ

この記事を通じて、自己肯定感を高めるためには、他人の期待に応えようとする「いい人」役を辞め、自分自身の真実を受け入れることが大切であることがわかります。

自分らしさを大切にし、自己表現を恐れずに行うことで、真の自信と満足感を得ることができるでしょう。

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この記事を書いた人

カウンセリング、リーディング、ヒーリング
薬剤師(漢方・薬膳に精通)

昭和39年生まれ、一男二女の母。
第一子のアトピーをきっかけに桶谷式母乳育児、栄養学、食育を学ぶ。
第三子の妊娠・出産・育児期は夫婦関係や健康にトラブルが続き心身共につらい日々が続いたので、心と体の回復を目指して漢方と心理学を学んだ。

その学びを深めていく中で、バーストラウマやインナーチャイルド、感情などの心の問題に向き合うことで状況を克服。
今では心と感情の専門家として、サービス提供をしている。

ミッションは、生きづらさを感じている方の心が軽くなり、日常の幸せに気づき、自分らしさを取り戻した人を増やすこと。

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