「夫の何気ないひと言に、思った以上にカッとなってしまう」
「頼まれると断れず、あとでどっと疲れる」
「大人になったのに、なぜか同じところで心がざわつく」
そんなとき、「インナーチャイルド」という考え方を取り入れてみるのもいいかもしれません。
この記事では、インナーチャイルドについて、
- 一般的にどんな意味で使われている言葉なのか
- 日常や夫婦関係の中で、どんなふうに顔を出すのか
- 自分でできる向き合い方と、専門家に相談したほうがよいとき
を順にお伝えします。
最後に、私がカウンセリングやヒーリングで大切にしている見方も少しだけご紹介します。
なお、インナーチャイルドは医学的な診断名ではありません。
この記事は、ご自身の心と向き合うための一つの視点としてお読みください。
インナーチャイルドとは?一般的な意味

インナーチャイルド(inner child)は、直訳すると「内なる子ども」。
大人になった今も心の中に残っている、子どもの頃の自分を比喩として表した言葉です。
一般的には、次のようなものをまとめて「インナーチャイルド」と呼ぶことが多いようです。
- 子どもの頃に感じた気持ちや感情
- 子どもの頃の記憶や、その時の心の状態
- 当時、受け止めてもらえなかった思い・満たされなかった願い
「インナーチャイルド」というと「傷ついた子ども」のイメージが強いかもしれません。
けれど、本来は好奇心や無邪気さ、楽しむ力、素直に甘えられる心といった、子どもらしい生き生きとした部分も含む言葉として使われています。
傷ついた部分だけでなく、「もともと持っていた自分らしさ」もそこにあると考えると、インナーチャイルドと向き合うことは、自分らしさを取り戻していくことと捉えられます。
人によって捉え方が違う言葉
インナーチャイルドは、医学や心理学で一つの定義が決まっている専門用語ではありません。
そのため、本やサイトによって説明が少しずつ違います。
- 心の中にいる子どもの頃の自分
- 幼少期の家庭環境で生まれた、傷ついた子どもの心
- 自分の内側に子どもがいる、と見立てる考え方
どれも間違いではなく、「子どもの頃の自分の心が、今の自分にも影響している」という考え方が共通しています。
インナーチャイルドが反応しているときのサイン
インナーチャイルドは、ふだんは静かにしています。
けれど、子どもの頃の傷つきと似た場面に出会うと、今の出来事に対して、昔の気持ちごと反応してしまうことがあります。
たとえば、こんなことはありませんか。
- 特定の言葉や態度に、自分でも驚くほど強く反応してしまう
- 相手の顔色が気になり、言いたいことを飲み込んでしまう
- 頼まれると「NO」と言えない
- 人に嫌われること、置いていかれることが怖い
- 「ちゃんとしなきゃ」「迷惑をかけてはいけない」と自分を追い立ててしまう
- うまくいかないと、真っ先に自分を責める
これらは誰にでも多少はあるものです。
「当てはまる=問題がある」ということではありません。
同じパターンが繰り返されて苦しいと感じるとき、その奥に子どもの頃の気持ちが隠れているかもしれない、というサインとして受け取ってみてください。

夫婦関係にあらわれやすいインナーチャイルド

インナーチャイルドがいちばん顔を出しやすいのは、実はいちばん近い人との関係です。
長く一緒にいる夫婦は、相手に「わかってほしい」という気持ちが強くなるぶん、子どもの頃の思いが重なりやすくなります。
- 夫に話を聞いてもらえないと、子どもの頃に親に聞いてもらえなかった寂しさまでよみがえる
- 夫に指摘されると、厳しかった親に責められたときの気持ちになる
- 「私ばかり我慢している」という思いが、子どもの頃の「いい子でいなきゃ」と重なる
50代になり、子育てが一段落して夫婦二人の時間が増えると、こうした反応に気づく場面も増えてきます。
イライラの原因が夫だけではなく、自分の内側の古い気持ちにもあると気づけると、夫との距離感を見直すきっかけになります。

インナーチャイルドとの向き合い方(自分でできること)

ここからは、日常の中で自分でできる向き合い方をご紹介します。
大切なのは、無理に過去を思い出そうとしないこと。
できそうなものから、少しずつで大丈夫です。
1. 湧いてきた感情に名前をつける
心がざわついたら「今、私は悲しいんだな」「悔しいんだな」と、感情に名前をつけてみます。
感情を「良い・悪い」で裁かず、ただ「ある」と認めることが第一歩です。
2. 子どもの頃の自分に声をかける
「あのとき、本当はどうしてほしかった?」と、子どもの頃の自分に問いかけてみます。
返ってきた気持ちに、「そうだったんだね」「よく頑張ったね」と、今の大人の自分が声をかけてあげます。
手紙やノートに書き出すのもおすすめです。
3. 子どもの頃に好きだったことをしてみる
絵を描く、歌う、外を歩く、甘いものをゆっくり味わう。
子どもの頃に好きだったことを、今の自分に許してあげる時間をつくります。
インナーチャイルドの「楽しむ力」を思い出すことにつながります。
4. 安心できる人に話す
信頼できる友人やカウンセラーに、気持ちを言葉にして聞いてもらうことも助けになります。
一人で抱えるより、話すことで気持ちが整理されると感じる方もいます。

専門家に相談したほうがよいとき

インナーチャイルドとの向き合いは、ときにつらい記憶に触れることがあります。
次のような場合は、一人で取り組まず、医療機関や専門家への相談を考えてください。
- 気持ちの落ち込みや不安が長く続き、日常生活に支障が出ている
- 眠れない、食欲がないなど、心身の不調が続いている
- つらい出来事の記憶がふいによみがえり、苦しくて日常に支障が出ている
こうした場合は、医療機関(心療内科・精神科など)や、公認心理師・臨床心理士などの専門家に相談する方法があります。
なお、私が提供しているカウンセリングやヒーリングは医療行為ではなく、診断や治療を行うものではありません。
医療機関での治療が必要かもしれないと感じる方には、まず医療機関にご相談いただくようお伝えしています。
もう一つの見方:インナーチャイルドを「エネルギー」として捉える
ここからは、私がカウンセリングやヒーリングで大切にしている見方をご紹介します。
一般的な心理学の考え方とは異なる、代替医療の分野の考え方で、科学的に証明されたものではありません。
一つの視点としてお読みください。
波動医学の考え方
波動医学では、人の体には目に見える「物質的な体(肉体)」と、目に見えない「エネルギーの体」があると考えます。
エネルギーの体は、さらにいくつかの層に分けて説明されます。

- エーテル体:肉体に重なって存在するとされる層
- アストラル体:感情が属するとされる層
- メンタル体:思考や心の傷が属するとされる層
- コーザル体:より深い自己(ハイヤーセルフ)とも呼ばれる層
このモデルでは、インナーチャイルドはメンタル体にある「心の傷のエネルギー」として捉えられます。
そして、感情が属するアストラル体と接しているため、インナーチャイルドが反応すると感情となって表れると考えられます。
私がこの見方を大切にしている理由
「子どもの頃の自分」として向き合う方法は、当時の記憶を手がかりにします。
一方、エネルギーとして捉えると、過去の出来事をはっきり思い出せなくても、今湧いてくる感情を入り口にできるという良さがあります。
感情は、心の内側の状態を教えてくれるサインです。
だからこそ私は、湧いてきた感情を押し込めずに、安心できる場で感じきることを大切にしています。
エネルギーとして捉えると、ヒーリングという関わり方が生まれる
心の傷を「エネルギー」として捉えると、言葉で話す以外の関わり方も考えられるようになります。
その一つがヒーリングです。
カウンセリングは、言葉で気持ちを整理していく方法です。
ただ、昔の出来事を思い出せなかったり、気持ちをうまく言葉にできなかったりすると、なかなか進まないこともあります。
ヒーリングは、エネルギーという見方に立ち、言葉にならない気持ちに、言葉以外の形でそっと向き合う時間です。
思い出せない出来事や、言葉にしにくい気持ちにも向き合える入り口になると私は考えています。
あめのそよかぜでは、カウンセリングはどなたでもお受けいただけます。
ヒーリングは、ヒーリング会員にご登録いただいた方が受けられるメニューです。
会員登録は無料で、ご本人のお申し出により、いつでも登録を解除できます。
まずは言葉で気持ちを整理してみたい方はカウンセリングから。
言葉にならない部分にも向き合ってみたい方は、ヒーリング会員へのご登録もご検討ください。
ご興味のある方は、お問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。
※ヒーリングは医療行為ではなく、診断や治療を行うものではありません。
※薬剤師としての医療的な助言でもなく、効果を保証するものではありません。
※感じ方には個人差があります。
参考書籍
- リチャード・ガーバー 著『バイブレーショナル・メディスン いのちを癒す〈エネルギー医学〉の全体像』日本教文社(翻訳版 2000年)
- 谷 孝祐 著『感情の取扱説明書』みらいパブリッシング(2014年)
まとめ:インナーチャイルドは「取り戻したい自分」の入り口
- インナーチャイルドは、心の中に残る「子どもの頃の自分」を表した比喩的な言葉
- 医学的な診断名ではなく、人によって捉え方が少しずつ違う言葉
- 傷ついた気持ちだけでなく、好奇心や楽しむ力など、本来の自分らしさも含む
- 似た場面で強く反応してしまうとき、その奥に子どもの頃の気持ちがあるかもしれない
- 向き合うときは無理に過去を掘り起こさず、今の感情を入り口に少しずつ
- つらさが強いときは、医療機関や専門家に相談を
子どもの頃の自分の気持ちに気づけると、夫や家族との関係の中で「なぜかつらくなる場面」の見え方が変わるきっかけになることがあります。
あめのそよかぜでは、感情カウンセリングやヒーリングを通して、50代からの夫婦関係や自分らしく生きることを一緒に考えています。
一人で抱えきれないと感じたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。


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