【思いやりの気持ち】固定観念から解放され「柔軟な心」を養う９つの知恵

2024年4月24日

現代社会では多様性の尊重が進んでいますが、「女性はこうあるべき」「男性はこうでなければいけない」といった時代遅れの考えがまだ残っています。しかし、偏見がすべて消え去ったわけではありません。もしもっと柔軟に物事を考える人が増えれば、もっと寛容な社会になると感じませんか？

この記事の目次

偏見からくる攻撃性

常識から逸脱する人へのいらだち

普通と異なる行動をする人々に対して感じるいらだちは、何が原因なのでしょうか。深く考えることで新しい視点が見えてくるかもしれません。

例えば、「自分が我慢していることを他人が楽しんでいるから」と感じたとき、実はそのいらだちは「うらやましい」という気持ちが隠れているのかもしれません。「他人が特別扱いされているのは不公平だ」と感じて攻撃的になることもありますが、問題の本当の原因は別のところにあるかもしれません。

「普通のことができない」と感じるときも、あなたが普通だと思っていることが他人にとって普通でない可能性があります。その人がそうなってしまった背景には、その人だけの責任ではない要因があるかもしれません。

視点を変えて物事を見る試み

例えば、電車で咳をしている男性は、ハウスダストアレルギーを持っているかもしれません。敬語が苦手な若い女性は、海外で育った可能性があります。それぞれが異なる背景を持つため、同じ状況にある人は一人もいません。

こうしてみると、「ステレオタイプ」に当てはまらないことは、それほど珍しいことではなくなります。見えない多様性を理解し、表面だけで判断せずに柔軟に考えることが、誤解や無駄なストレスを減らし、人を傷つけないようにするのに役立ちます。

柔軟な思考を身につける方法

自分で幸福の基準を定める

社会が押し付ける「理想」を追求するだけでは、本当の幸せは得られないかもしれません。「高収入のパートナーと結婚すべき」という規範に従っても、それが必ずしも充実した人生を保証するわけではありません。外から見える幸せも、自分にとっては違和感があるかもしれません。他人が定めた基準に囚われず、自分で意思決定をすることが重要です。

常識を疑う

かつては地球が宇宙の中心であると考えられていたように、「常識」とされることが実は間違っている場合もあります。一般に受け入れられていることに対して「なぜそうなのか」「どのような意味があるのか」と自問してみて、自分にとって不要ならばそれを放棄することも有効です。

SNSを上手に活用する

SNSでの主流の意見が正しいと思い込みがちですが、専門的な見解やデータが伴わない場合、それは単なる個人の意見に過ぎません。SNSの情報は、「今、このような意見が流行している」という参考程度に留め、重要な判断材料としては扱わない方が賢明です。

信頼性の高い情報源を利用する

ただ感じたままや「皆がそう言っている」といった認識にとらわれず、信頼できる研究機関や公的データを参考にすることが重要です。これにより、メディアやSNSで見かける情報の背景にある実際の事実や矛盾を明らかにする手助けとなります。

初耳の情報に頼らない

よく、最初に聞いた情報や家族から受け継いだ知識を正しいと思い込んでしまいます。大人になった今、異なる文化や世代の視点を取り入れ、それを基に自分の理解を深めることが大切です。

理解不能な行動に怒らない

人々の行動には様々な背景があります。その人の育ちや健康状態など、避けることのできない理由が行動を左右している場合があります。すぐに反応するのではなく、背後にどのような理由があるかを探ることが理解への第一歩です。

冷静に対応する

感情に振り回されることなく、冷静に事態を判断するためには、感情の原因を自己分析することが重要です。行動を起こす前に一呼吸置き、冷静に考えることで後悔の少ない選択ができます。

広い視野で物事を捉える

実際の世界では、物事が単純な善悪で割り切れることは少なく、多くの場合、さまざまな利害関係が絡み合っています。他国の視点や時間を超えた評価を想像することで、多角的に物事を理解することができます。

思いやりが最も重要

柔軟な人間になる多くの方法がありますが、根本にあるのは「思いやり」です。他人の立場に立って考えることで、人間関係が改善され、より温かい社会が築かれます。

まとめ：現代社会で柔軟な心を持つことが大切

現代社会で「柔軟な心」を持つことの重要性とその具体的な方法について解説しました。
柔軟な思考は個人の幸福感を高めるだけでなく、より寛容で理解ある社会を形成するために必要です。

重要ポイントは次の通りです。

幸せの基準は自分
常識を疑ってみる
SNSを上手に活用する
信頼性の高い情報源を活用する
初耳の情報に依存しない
理解できない行動の背景を探る
感情に流されず冷静に対処する
多角的な視点で物事を評価する
他者の立場で思いやりを持つ

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この記事を書いた人

柴田ともみ

感情カウンセリング
ヒーリング＆リーディング
漢方薬剤師

大学卒業後、製薬会社の学術部で社員教育と医療関係者への情報提供に携わり、その後、整形外科病院で薬剤師として勤務、退職。
現在は、もっと元気にもっと自由になりたい方向けに感情カウンセリングを提供している。

昭和39年生まれ、一男二女の母。
第一子のアトピーをきっかけに桶谷式母乳育児、栄養学、食育を学ぶ。
第三子の妊娠・出産・育児期は夫婦関係や健康にトラブルが続き心身共につらい日々が続いたので、心と体の回復を目指して漢方と心理学を学んだ。

その学びを深めていく中で、バーストラウマやインナーチャイルド、感情などの心の問題に向き合うことで状況を克服。
今では笑顔を取り戻し、日々軽やかに過ごしている。

セッションでは、生きづらさを感じている方の心が軽くなり、日常の幸せに気づき、自分らしさを取り戻していただけるように心掛けている。